アニメ版「のだめ」も好発進、深夜アニメの最高記録樹立。

2007/01/13 22:24 Written by コジマ

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単行本の累計発行部数が1900万部を超え、ドラマも最終話の視聴率が21.7%を記録するなど、一大ブームを巻き起こしている「のだめカンタービレ」。日本にクラシックブームをもたらした功績も、音楽関係者から称えられているのだ。

そんな「のだめカンタービレ」、1月11日(正確には12日)にはアニメ版の放送がフジテレビなどで始まったのだけど、ドラマに負けじとこちらも高視聴率を獲得したようなのだ。最高視聴率は5.4%。ドラマ版の21.7%と比べると雲泥の差だけど、アニメ版が放送された時間帯は深夜1時。この数字は驚異的で、歴代深夜アニメ初回放送の最高視聴率となったのだ。

これまでこの記録を保持していたのは、2000年に日本テレビ系で放送された「はじめの一歩」。ぼくが知る限りでも「MONSTER」や「NANA」、「ハチミツとクローバー」など、この6年間に話題の深夜アニメが多く登場したにもかかわらず、その記録が破られることはなかった。ところが今回、0.6ポイントも上回っての新記録樹立。「のだめ」の人気がいかに高いかが分かるのだ。

アニメ版「のだめ」を放送しているのは、フジテレビ系深夜アニメ枠の「ノイタミナ(noitaminA)」(“Animation”の逆読み)。これまで「ハチミツとクローバー」(第1部05年4〜9月、第2部06年6〜9月)や「働きマン」(06年10〜12月)などが放送された枠なのだけど、ほとんどが11〜12話の短いエピソード設定されている中、「のだめ」は23話でスタート。制作側の期待が込められているのだ。

監督は「ハチクロ」のカサヰケンイチが務め、制作も「ハチクロ」を手がけたJ.C.STAFFが行っている。このスタッフは、ドラマ版の第4話に出てきた劇中アニメ「プリごろ太」と同じで、音楽もドラマに引き続いて東京都交響楽団サポートによる「のだめオーケストラ」が「のだめ」の音を再現しているのだ。ぼくも見たのだけど、ドラマより原作に忠実で絵柄も損なわないようになっているのだ。ちょっと駆け足な展開が気になったけど。

アニメ版も好発進の「のだめ」、まだまだブームは終息しそうにない。「はじめの一歩」がアニメ史上初となる75話の長期放送(00年10月〜02年3月)となったことから、初回放送視聴率でそれを抜いた「のだめ」もロングラン放送となるかも。第2話からは毎週木曜日(正確には金曜日)午前0時45分〜午前1時15分の枠で放送されるので、興味のある人はぜひ。

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