「春以降にはステージに立ちたい」、忌野清志郎が復活間近。

2007/01/09 22:37 Written by コジマ

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“キング・オブ・ロック”“ゴッド”などの異名を持ち、日本を代表するロックンローラーである忌野清志郎。昨年7月に喉頭癌で入院したのはNarinari.comでもお伝えしたとおりで、病状を心配したり闘病生活を応援する声が本当に多く聞こえてきたのだ。そんな“ゴッド”が入院以来、半年ぶりにぼくらの前に姿を現した。スポーツニッポンでインタビューに答えているのだ。

喉頭癌で入院したのは、昨年の7月12日。同年6月にのどに違和感を感じて検査した際に発覚したのだけど、比較的早期とはいえボーカリストの命である声帯を含む場所の癌だったので復帰に時間がかかるとする専門家の見解もあったのだ。出演を予定していた公演もすべてキャンセル。でも本人は、自分を冒している癌に対して「この新しいブルースを楽しむような気持で治療に専念できればと思います」と明るいコメントを残し、沈んでいたファンの気持ちを和らげてくれたのだ。

それから約半年、スポニチの紙面で元気な姿を見せてくれた。記事の写真では、心なしか入院前よりふっくらした顔に笑みを浮かべ、親指を立てている。抗癌剤の副作用によって抜けた髪も元に戻ってきているみたい。何よりも、制作費160万円の自転車「オレンジ号」で登場したというから、その復調ぶりがうかがえるのだ。

闘病生活によって太ももも尻もやせてしまったようで、「久しぶりに(オレンジ号に)乗った時に20キロこいだけど、帰りはヘトヘト。家に着いた途端に寝ちゃった」「体力が戻るにはまだまだ時間がかかりそう」と語っている。しかし、「ペダルを踏んでいると、着実に良くなっているのが分かるんだ」「週に3日、20〜30キロずつ走るうちに息切れしなくなった。3カ月後には元に戻れそうな気がする」としているから、ゆっくりながら復調は実感しているようなのだ。

気になる音楽活動については、「リハビリ」と称して他のミュージシャンのライブに飛び入り参加を目論んでいるのだとか。ジャンルは問わないそうで、「春以降にはステージに立ちたい」とハッキリと宣言しているのだ。春の“リハビリ”がうまくいけば、「フジロックへの電撃参戦」なんてこともあり得るかも。

最近のモットーは「楽しむこと」だそう。飛び入りライブと愛車でのお出かけで楽しみながらリハビリしていくようなのだ。「ゆっくりと始動していきたい」「曲作りも焦らずやっていきたいね」と語っているので、ゆっくりと完全復活を待ちたいのだ。

また、昨年11月17日に東京・青山のブルーノート東京で行われたサム・ムーアのコンサートでステージに上がり、入院以来の歌声を披露。公式サイトでVTRが見られるのだけど、本当にちょっとながら、久しぶりの清志郎節にすごく感動してしまったのだ。

ただし、医師から完治のお墨付きはもらっていないそうで、音楽が、ステージが、人を楽しませることが大好きな清志郎なだけに、ムリをしないかちょっと心配なのだ。とは言いつつ、早くステージを縦横無尽に駆け回る姿を見たいという、ファンのわがままな気持ちも同居しているのだけど……。

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