英ティーン誌シュガー、「10代が選ぶ今年最も印象的な女性」を発表。

2006/12/27 23:16 Written by コジマ

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日本では中高年向けの雑誌がたくさん創刊されているけど、米国ではティーン誌が花盛り。近年はヴォーグ誌やエル誌、ピープル誌などがこぞってティーン版を創刊したのだけど、セヴンティーン誌などはファッションの流行や恋愛問題などと共に内面的なこと(親との確執などの家庭問題)にも踏み込んでいて、日本のものより一歩先を行っている感があるのだ。

とはいえ、各国のティーン誌で欠かせないのが、芸能のゴシップネタ。10代の女の子のミーハーさは洋の東西を問わないようで、どの雑誌も「パリス・ヒルトンとブリトニー・スピアーズがどうした」とか「ジェシカ・シンプソンがこんなことをした」なんてことが記事になっている。女性スターは、いつの時代も女の子の憧れなのだ。

そうした女性スターのなかで特に印象的だった人物を10人、読者に選ばせる企画を毎年行っているのが、英ティーン誌のシュガー。今年もその「Sugarmagazine's 10 Most Inspirational Woman for Teens」が発表されたのだ。

今年の結果の前に、昨年のランキングを見てみると、

1. シエナ・ミラー
2. グウェン・ステファニー
3. ケリー・カトーナ
4. カイリー・ミノーグ
5. ヒラリー・ダフ
6. シャーロット・チャーチ
7. ジェシカ・シンプソン
8. パリス・ヒルトン
9. ジェシカ・アルバ
10. クリスティーナ・アギレラ

となっている。シエナ・ミラーは、最近でも主演映画の「ファクトリー・ガール」に対してボブ・ディランが公開差し止めを求めたことでも話題になったのだけど、1位に選ばれたのはジュード・ロウとの婚約の影響だろうか。3位のケリー・カトーナは元アトミック・キトゥン(2004年解散)のメンバーなのだけど、日本では元ウエストライフのメンバーであるブライアン・マックファーデンの元奥さんとして有名なのだ。

そして、今年の結果は、

1. カイリー・ミノーグ
2. クリスティーナ・アギレラ
3. ヒラリー・ダフ
4. リリー・アレン
5. シャーロット・チャーチ
6. ケリー・クラークソン
7. ブリトニー・スピアーズ
8. ピンク
9. ジョーダン
10. コリーン・マクラフリン

乳癌を克服して活動を再開したカイリー・ミノーグが1位になったのだ。4位にして英国人のトップには、今年デビューした“世界で一番ナマイキな21歳”リリー・アレンが選ばれている。彼女の歯に衣着せぬ物言いは、実に痛快。10代女性の憧れとされても不思議ではないのだ。今年は離婚、パリス・ヒルトンとの夜遊び、ノーパン騒動と世間を騒がせたブリトニー・スピアーズが7位。“世界一のヒモ”と言われたダンナのケビン・フェダーラインに苦労させられたことから同情票を集めたのだろうか。かたや、パリスはランク外になってしまったのだ。

こうした有名人たちをシングル「「ストゥーピッド・ガールズ」でこき下ろしたアンチ・セレブの旗手、ピンクが8位に選ばれているのが面白い。セックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)も出演していた英国の国民的人気を誇ったリアリティ番組「I'm a celebrity Get me out of here」(有名人12人がジャングルでサバイバル生活をするもの)で、共演者のピーター・アンドレと結婚したジョーダン(ケイティ・プライス)が9位、サッカー英代表のウェイン・ルーニー選手の婚約者であるコリーン・マクラフリンが10位となっている。

前回1位のシエナ・ミラーと3位のケリー・カトーナが選外になっているのだけど、シエナ・ミラーはジュード・ロウとの婚約破棄、ケリー・カトーナは近年の醜聞に加え、出版した自叙伝に対する母親のバッシングが原因かもしれない。このカトーナ母子はドラッグ、アルコール、乱れた男性関係と2人そろってすごい人生を送っている。うーん、やはり女の子は母親に似るのだろうか。

ミーハーなランキングではあるけれど、乳癌を克服したカイリー・ミノーグの姿が10代の女の子の心に響いているのはすごく嬉しいこと。日本でも、克服できなかったけど、本田美奈子.が病気に立ち向かう姿が若い女性に感動と勇気を与えたことだと思う。こうした強く、明るい女性が10代の女の子のお手本となれば、その国の未来は明るいかも。

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