スコットランドの兵士、制服のキルト支給が間に合わず問題に。

2006/12/20 09:12 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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スコットランドの伝統衣装といえば、キルトのスカート。元々はこの地方の北部、ハイランド山地の男性用衣装だったそうで、タータン柄の布を腰に巻き、ベルトやピンで留めたもの。映画「ブレイブハート」(1995年)でもギブソン演じるウィリアム・ウォリスが着ていましたねぇ。そうそう、顔青く塗りたくって「スコットランドに自由を!」とか男前に叫んでいるやつ(笑)。

なにはともあれ、キルトはスコットランドではれっきとした礼装で、祭礼には欠かせない衣装。近年では男性のみならず女性も身に付けるようになったそうです。歴史上では18世紀に政治的な理由から、一時着用を禁止されていたこともあるそうですが、その伝統は現在まで受け継がれ、同国軍隊では制服としても使われています。今では式典用の制服のみに限られていますが、以前は戦闘時にもキルトをはいていたんだとか。

ところがそのスコットランド連隊の兵士の間で、最近キルト不足が問題となっているそう。この今年始めにの組織が再編成された際に、新たなキルトを発注したものの、それが兵士全員にいきわたる数がいまだに間に合っていないのです。15人に1着の割合でしかいまだ支給されていないそうで、今現在は1枚の衣装を何人かで貸し借りしつつ、急をしのいでいるのだとか。気の毒に……。

何でも連隊の兵士全員にキルトがいきわたるには、まだ2年はかかるそうで、この状況を軍関係者は「スコットランド兵士のアイデンティティーにも関わる重要な問題」と嘆いてるとか。やれやれ。

それにしても、ウォール真木が今個人的に気になって仕方がないのが、先ほどの「戦闘時にもキルトを着用」ってやつ。この民族衣装って確か下着なしで着用するって話を聞いたことがあるんですよね。ってことは一騎打ちの激しい動きの時なんか、中が見えちゃったりしなかったのかしら(汗)?

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