「鉄コン筋クリート」がMOMAのBest Film獲得、日本映画初の快挙。

2006/12/19 19:11 Written by コ○助

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1993年から1994年にかけて「ビックコミックスピリッツ」(小学館)に連載された松本大洋の人気マンガ「鉄コン筋クリート」。二宮和也、蒼井優、宮藤官九郎、大森南朋らを声優に迎えたアニメ映画版が12月23日から公開されるなりが、それに先駆けて、ビッグな話題が飛び込んできたなりよ。ニューヨーク近代美術館(MOMA)が発行するARTFORUM誌において、2006年の最も優れた映画に選出されたなりね。

ARTFORUM誌と聞いても日本ではあまりなじみがないなりが、全世界で発行されているアートカルチャー雑誌の草分け的な存在として知られており、米国ではART NEWS誌、ART IN AMERICA誌と並ぶ3大アート雑誌のひとつに数えられているなりよ。過去のARTFORUM誌のベストセレクションに選ばれた「ブロークバック・マウンテン」(アン・リー監督)や「ミスティック・リバー」(クリント・イーストウッド監督)などの作品は、アカデミー賞でも高い評価を受けており、「鉄コン筋クリート」も受賞の期待が高まるなりね。

映画版の「鉄コン筋クリート」は、CGアーティストのマイケル・アリアス監督が、かつて東京の友人宅に居候していた時に原作に出会い、10年越しで映画化を熱望してきた作品。映画監督としてのキャリアはこれが初めてなりが、これまでジェームス・キャメロン、ポール・バーホーベン、コーエン兄弟、スパイク・リー、デビット・クロネンバーグといった蒼々たる大御所たちと仕事をし、認められてきた「CG界の天才」なりね。宮崎駿監督の「もののけ姫」でも、CGソフトの開発に携わっているのだとか。

制作を担当したのは、「マトリックス」3部作を繋ぐ9つのエピソードで構成されたアニメ「アニマトリックス」や、大友克洋監督の「MEMORIES」などでおなじみの、日本を代表する制作会社であるスタジオ4℃。マッドハウスと並び、独自の世界観に魅了されるファンが多いスタジオ4℃だけに、「鉄コン筋クリート」という素材をどのように料理しているのか楽しみなりよね。

MOMAの「Best Film」に続き、これから本格化する海外の賞レースでも高い評価を受けそうな予感をさせる「鉄コン筋クリート」。まずは自分の眼でその内容を確かめてみてくださいませ。公開は23日からなり!

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