ネットでの「参拝」は是か非か、初詣の時期を前に揺れる神社界。

2006/12/18 10:04 Written by コ○助

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「♪もう〜い〜くつ寝〜る〜と〜お正月〜」というにはまだ少し早いなりが、年賀状の受付も始まるなど、ジワジワとお正月気分が高まってきている年の瀬。情報雑誌の「初詣特集号」などを読みながら、お正月の過ごし方を考えている人も多いと思うなり。コ○助は毎年決まった場所に初詣に出かけているわけではないなりが、必ずどこかには行ってお正月気分を満喫するタイプ。もの凄い人出には疲れを感じてしまう年頃なりが、それでもちゃんと初詣に行かないとその年が始まった気分にならないなりね。

そんな初詣のシーズンを前に、少し気になるニュースが出ていたなりよ。読売新聞によると、最近チラホラと見られるようになった「ネット参拝」を巡って、神社界が揺れているというなりね。なんでも、全国約8万か所の神社を管理・指導する神社本庁が、今年7月に「ネット上に神霊は存在しない」と、初めて「ネット参拝」の自粛を要請。その甲斐あって、一部の神社では「ネット参拝」を取りやめる動きが出てきたなりが、実際に「ネット参拝」を導入している神社からは「神社に親しみを持ってもらえる」「遠方の人の助けになる」との声もあり、神社本庁は頭を抱えているというなり。

試しに「ネット参拝」を導入している神社のひとつ、高知県南国市にある「新宮神社」のホームページを見てみると。深い階層に「インターネット参拝」というメニューがあり、クリックすると「ネット参拝」専用のページが表示されるなりよ。

そこには「ネット参拝」の趣旨として、「いろいろな悩みごとも、誰にも知られたくない、場合が多いですね。でも、胸の中に秘めているだけでは、苦しさは増すばかりです。新宮神社インターネット参拝なら、顔を見られることもありません。誰にも知られずに、秘かにあなただけのちょっと恥ずかしいお願い事でも、自由に何度でもできます。しかも、神社社頭に足を運ぶこともありません、あなたのベッドの上からでも祈願できます」(新宮神社ホームページより)との文言が添えられているなり。

ページの下部には「新宮神社インターネット参拝・祈願記帳」と書かれたメールフォームが用意されており、名前と生年月日、電話番号、住所、メールアドレス、そしてお願いしたいこと書いて、「私のお願いをよろしく」と書かれた送信ボタンをポチッ。これでバーチャルな「ネット参拝」は完了するという流れなりよ。

「ネット参拝」以外にも、お守りやお札を「ネット通販」する神社は少なくなく、これについても問題視する声が上がっているというなり。また、お寺や墓地・霊園なども含めた、大きな意味での「参拝」にネットを活用する動きも出てきており、ネット時代の今、日本人の「信仰」の在り方が問われ始めているなりね。

「神様や仏様がネット上にいるのか否か」の議論はひとまず置いておいて、「参拝」の言葉が表すとおり、そして「お伊勢参り」や「お宮参り」といった古くからの慣習が示すように、本来は実際に神社仏閣を訪れて拝むという行為そのものに「意味」があるのだと思うなりが、皆さんはこの問題、どう思うなりか? 初詣の時期を迎える前に、ちょっと考えさせられるニュースだったなり。

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