「ファイナルファンタジー」と並ぶ日本のロールプレイングゲームの金字塔として、多くのファンに愛されている「ドラゴンクエスト」シリーズ。1986年に第1作が発売されて以来、長い年月に渡って人気を集めてきたシリーズだけに、「ドラゴンクエストと共に育った」ファンもたくさんいるなりよね。世代的に、コ○助もその中の一人。「ドラゴンクエスト」と出会っていなかったら、ひょっとするとゲームの楽しさを知らずに育っていたかもしれないなり。

「ドラゴンクエスト」はそれだけのタイトルゆえ、「ハードの売れ行きを左右する」と言われるほど、業界に対する影響力が大きいのは周知の事実。新作が発表されるタイミングになると、「どのハードに供給されるのか」にファンやメディアの関心が集中するなりよね。また、「ドラゴンクエスト」シリーズは「そのとき、最も売れているハードに供給する」というポリシーを貫いることから、スクウェア・エニックス（旧エニックス）による「審判」がどのように下されるのか、業界の勢力図を占うという観点からも、非常に重要な意味があるなりよ。

そんな「ドラゴンクエスト」なりが、ついに次の新作「ドラゴンクエスト9　星空の守り人」が正式に発表されたなり。注目の供給ハードは……ニンテンドーDS。これまで正統なシリーズ（ドラゴンクエストの名称にナンバリングされているシリーズ）は据え置き型のゲーム機にしか供給されていなかったため、「次は『Wii』か『プレイステーション3』では」との見方が強かったなりが、良い意味でそうした予想を裏切ってくれたなりよ。でも、確かにニンテンドーDSは「いま、最も売れているハード」。従来のスタンスはしっかり守られているなりね。

新作の「ドラゴンクエスト9」には、ゲームデザイン・堀井雄二、音楽・すぎやまこういち、キャラクターデザイン・鳥山明のおなじみの3人が結集。開発は「ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君」と同じレベルファイブで、これが「ドラゴンクエスト」シリーズ2作目の担当となるなり。

ニンテンドーDSならではの機能も活かされるようで、ワイヤレス通信によってシリーズ初の「ネットワーク対応RPG」になるほか、もちろんタッチペンでの操作にも対応。従来の「ドラゴンクエスト」シリーズで採用されていたコマンド入力式のゲームシステムも、趣を変えることになりそうなりね。

発売は2007年中と発表されたのみで、まだ具体的な時期は未定。ニンテンドーDSの売上げをさらに押し上げること間違いなしの「ドラゴンクエスト9」、皆さんもお楽しみに。

◎「ドラゴンクエスト」シリーズと最初に発売されたハード
ドラゴンクエスト (ファミリーコンピュータ)
ドラゴンクエストII 悪霊の神々 (ファミリーコンピュータ)
ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (ファミリーコンピュータ)
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (ファミリーコンピュータ)
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (スーパーファミコン)
ドラゴンクエストVI 幻の大地 (スーパーファミコン)
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち (プレイステーション)
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 (プレイステーション2)
ドラゴンクエストIX 星空の守り人 (ニンテンドーDS)