旧会社清算から6年、プライムリブの「あの店」が東京再進出。

2006/12/11 12:45 Written by コ○助

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2004年11月に「ナリスペ!」でご紹介したプライムリブという料理を覚えているなりか? 低温でじっくりと焼き上げたローストビーフ……と言ってしまうとありふれたローストビーフと大差ないなりが、プライムリブは言ってしまえば「分厚くカットされたローストビーフ」のこと。まるでステーキのような迫力と、分厚くても柔らかいジューシーさが魅力の料理なりよ。

コ○助がプライムリブに出会ったのは子どもの頃。もともと米国で展開していたプライムリブのチェーン店「ビクトリアステーション」をダイエーが日本に持ち込み、たまたま実家のそばに店舗があったのがきっかけだったなりよ。最盛期には渋谷、六本木、早稲田、荻窪、練馬、所沢、相模原、横浜、幕張、船橋、大阪などに店舗を拡大し、プライムリブファンを獲得していったなりね。

でも、ダイエーの経営が傾きかけると、その余波が「ビクトリアステーション」にも訪れるなり。1999年末に全店舗を閉鎖し、2000年には会社ごと清算されてしまったなりよ。プライムリブという料理自体は「ビクトリアステーション」の専売特許ではなく、探せば提供しているお店がないわけではないなりが、ファミリーや若いカップルでも「気軽にプライムリブを食べられる店」は少なく、「ビクトリアステーション」が姿を消した衝撃は大きかったなりね。

その証拠に現在もなお2ちゃんねるで「懐かしのビクトリアステーションを語ろう!」なるスレッドが進行しているほか、mixiにも「懐かしのビクトリアステーション」や「ステーショングリル」といったコミュニティが立ち、思い出話に花が咲いているなりよ。

そんな「ビクトリアステーション」なりが、会社の清算が決まった際に、元社員が中心となって1店舗だけ譲渡を受け、神奈川・横須賀に「ステーショングリル」と名を改めて営業を続けていたなり。決してアクセスが良い場所にあるわけではないなりが、それでも「ステーショングリル」の存在を知ったファンが足を伸ばすことは多いのだとか。コ○助も実際に2004年に横須賀店を訪れてみたなりが、久しぶりに再会したプライムリブの味に、思わずホロリと涙がこぼれたなりよ(笑)。

とはいえ、東京からは電車に揺られて1時間近くということもあり、なかなか行く機会には恵まれず。近所とは言わないなりが、せめて都内に店舗があれば足繁く通うのに……と願っていたなりが、実は11月に「ステーショングリル」の別業態である「J's Grill」が東京・目黒にオープンしたなりよ。これは単にプライムリブが食べられる店が東京に新しくできたというだけでなく、「ビクトリアステーション」の清算から6年の時を経て、そのDNAを受け継ぐ店が「東京再進出」を果たしたという、オールドファン(?)にとっては非常に感慨深いことだったなりね。

東京でも「ステーショングリル」のプライムリブが食べられる! となればコ○助も行かなければ。ということで、12月の某日にプライムリブと「再会」しに行ってきたなりよ。

久しぶりのご対面となったプライムリブは、相変わらずグラマー(笑)。300グラムを注文してみたなりが、パッと見はステーキで食べるよりも大きいような印象を受けたなり。お皿には肉汁がジュワーッとあふれ出していて、見るからに食欲をそそるなりね。肉質は非常に柔らかく、噛みしめるほどに口の中に味が広がってうんまい! この全身赤みを帯びた肉の塊にずっと会いたかったなりよ。焼肉やステーキも良いなりが、プライムリブにはまた違った美味しさがあるなりねぇ。しみじみ。

かつて熱狂した体験を持つ人、食べたことがないけど興味がある人、ちょっと変わった肉料理が食べたい人はぜひ一度、プライムリブをご賞味あれ。

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