ロイヤルホストが東農大とコラボ、“頭の良くなる”メニューなどを開発。

2006/12/05 22:12 Written by コジマ

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近年注目されている咀嚼(そしゃく)力。噛む力のことなのだけど、最近の食べ物は軟らかくて食べやすい形状のものが多く、食事の際にあまり噛まないで飲み込んでしまう人が増えているのだとか。そのため、日本人の咀嚼力が低下してきているのだ。

この咀嚼力が低下するとどうなってしまうのか。まず、食べ物が十分に砕かれないため、胃に負担がかかってしまう。胃に負担がかかると栄養の吸収が悪くなるほか、口臭の原因にもなる。また、唾液の分泌が少なくなり、虫歯や歯周病、ウイルス感染などのリスクが高まるのだとか。さらには、脳への刺激が少なくなって思考力が低下し、勉強に影響したり、認知症(痴呆)の原因になったりと、思った以上に怖いことが起こるのだ。うーん、子供の頃に強制的にするめやにぼしを食べさせてくれたばあちゃんに感謝なのだ。

そんな咀嚼力に注目したのが、ロイヤルホストと東京農業大学。なんでも、両者は今月から産学共同プロジェクトを発足したそうで、そのコラボメニュー第一弾として、30種類の食材を組み合わせた「かむかむ30・発芽玄米の健康プレート&スープ」を発売するのだ。

発芽玄米ごはん、鶏の胡麻焼き、豆腐のあんかけ、海藻サラダ、根菜スープから成る。30品目という健康度の高さもさることながら、噛み応えのある食材を使用することによって咀嚼力を高め、脳への刺激を促す“頭の良くなる”メニューとなっている。また、満腹中枢も刺激されるため、ダイエットにも効果的のようなのだ。1200円とちょっと高めのお値段だけど、健康に配慮している人にとってはありがたいメニューかもしれない。

このメニューは、東農大応用生物科学部の後藤逸男教授らが食材の選定や栄養バランスをアドバイスし、ロイヤルホストのメニュー企画部や料理長らが完成させたのだそう。今後も3カ月ごとに変更して、1年間で4種類のメニューを販売するという。

それだけでなく、両者は「商品企画」「食育」「生産・流通・環境」の3分野で連携していくようで、ロイヤルホストの首都圏12店舗から出る生ゴミを東農大の指導で肥料化し、その肥料で栽培した野菜をロイヤルホストで利用するという計画も立てているそうなのだ。

咀嚼力は握力を鍛えることでも高まるそうなので、噛む力が弱くなったと実感している人はぜひダンベル体操などの運動を。自分の咀嚼力が分からない人は、咀嚼力判定用ガムが歯医者さんやネット通販で販売されているので、チェックしてみてはいかが?

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