大友克洋が「FREEDOM PROJECT」を降板? その噂の真相は。

2006/11/27 18:56 Written by コ○助

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「日清カップヌードル×宇多田ヒカル×大友克洋」という、豪華かつ異色のコラボレーションとして、キャンペーンのスタート段階から並々ならぬ注目を集めてきた「FREEDOM PROJECT」。熱烈なファンの多い「AKIRA」を思い起こさせる大友克洋の世界観がテレビCMで楽しめるだけでなく、CMと並行してフルストーリーのOVA版も制作される(11月24日からDVDを順次発売)という一大プロジェクトだけに、大友克洋ファン、アニメファンは大きな期待を寄せていたなりよね。

でも、DVDの発売を目前に控えた10月下旬頃から、「大友克洋がFREEDOM PROJECTを降板している」という噂が再燃していたなりよ。再燃、というのは、もともと夏頃に一部では降板の噂で持ちきりだったから。Wikipediaによると「モノマガジン 2006年7月16日号」に掲載されたエッセイ「おしゃれハンドル」で、大友克洋自身が「CMも降りちゃってお金は一銭も入らないし(ちなみにあれは最初の設定は確かにやってはいるのですが、 私は降りたので、誰か別の人間が描いています)」とコメントしていたことが、降板の噂の大もとになっていたなりね。

ただ、当事者の日清食品や大友克洋サイドからは、この件に関して何も発表はなし。そのため降板の噂だけが一人歩きしている状態なりが、実際は降板しているのか、していないのか、日清食品に問い合わせたところ、以下のような回答が返ってきたなりよ(要点を抜粋)。

・大友克洋は企画段階から参加、キャラクター設定・メカ設定・世界観設定を作成した。
・現在、大友克洋は実際の制作には参加しておらず、スーパーバイザー的に携わっている。
・DVDのスタッフリストには「キャラクター&メカニックデザイン 大友克洋」のクレジットが入っている。
・「FREEDOM」はもともと、「スチームボーイ」や「AKIRA」といった原作・監督を大友克洋が担当する作品ではなく、多くのスタッフの手によって制作される作品である。
・したがって「降板」したのではなく、最初から初期設定の部分のみの担当だった。
・「モノマガジン」のエッセイにあるような事実はないと判断していることから、特に日清食品から告知することはない。

ということで、結論は「降板ではない」模様。「FREEDOM PROJECT」には部分的な関与に止まっているのは事実なりが、あくまでもこれは規定路線ということなりね。日清食品と大友克洋の間でのやり取りの「真実」は闇の中なりが、少なくともこれが現在の「事実」であると考えて良さそうなりよ。スーパーバイザーとしての関係は継続しているようなので、そこは一安心なりか。

新作のCM放映が始まり、DVDもようやく発売。これから本格的にストーリーが展開されていくので、今後の「FREEDOM PROJECT」も楽しみにしたいなり。

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