F1初の黒人ドライバー誕生、フェルナンド・アロンソ選手のパートナーに。

2006/11/25 23:58 Written by コジマ

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差別の名残からか、アイススケートや水泳など黒人の参加者が極端に低いスポーツは意外と多い。トリノ五輪で、スピードスケートで黒人として初の金メダルを獲得したシャニ・デイビス選手(米国)も、外からだけでなくチームの中ですら差別があったことを明らかにしているのだ。

モータースポーツのF1もそうした競技の1つで、白人やアジア、ヒスパニック系といった選手は多いものの、黒人ドライバーは56年の歴史の中で1人も存在しなかった。ところが来季、F1初となる黒人選手が誕生することになったのだ。

21歳のルイス・ハミルトン選手は、祖父母が西インド諸島系移民のアフリカ系英国人。ミハエル・シューマッハ選手(フェラーリ)との壮絶な争いを経て2年連続でワールドチャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ選手(ルノー)が移籍するマクラーレン・メルセデスのセカンドドライバーとして登録されるようなのだ。

12歳からマクラーレンの若手育成プログラムによりめきめきと力を付けてきたハミルトン選手は、ジュニア・カテゴリーで圧勝。いずれはワールドチャンピオンになれる逸材で、「自動車レース界のタイガー・ウッズ」との呼び声も高いそうなのだ。

昨季はF3ユーロシリーズで12戦9勝という好成績を残し、F1のシートは確実との報道もあったのだけど、いかんせん、マクラーレンは正規ドライバーもテストドライバーも優秀な人材がそろっていたため、ハミルトン選手の出番はなかなか回ってこなかったのだ。

そして来季、ようやっとその順番が来た。黒人初のF1ドライバーとしてだけでなく、F1界のニューヒーローともなれる素質を持ったハミルトン選手に、今後も注目したいのだ。

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