マダム・タッソー蝋人形館、カスタム蝋人形を一般向けに販売。

2006/11/20 13:23 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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18世紀のフランス革命前後に活躍した蝋人形職人、マリー・グロシュルツ(後にタッソー姓となる)。その蝋細工の精密さは貴族らから高く評価され、彼女はルイ16世の妹の美術講師なども務めていたそうです。しかし宮廷に出仕していた関係で革命後のフランスでは生活し辛くなったグロシュルツは、イギリスに渡り、自らの作品の展示会を開催して生計を立てていくことにしました。それが評判を呼んで1835年にはロンドンに蝋人形館を設立。それが現在、イギリスを訪れる観光客に人気が高い、「マダム・タッソー蝋人形館」の元になっているそうです。

さて、その博物館に飾られている蝋人形。最近新しく登場して話題になっているのは、かの「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場するキャラクター(ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、そしてキーラ・ナイトリー)たちだとか。その他にもマダム・タッソーでは歴史上の人物、世界各国の著名人、セレブリティーなどをモデルにした人形たちがディスプレイされているそう。言い換えれば、ここで自分そっくりのフィギュアが作成されるということは、その人物が有名人であることの証拠でもあります。

しかしこの度、マダム・タッソー蝋人形館では一般人向けに、カスタム人形の作成ビジネスを開始したそうです。なんでも依頼主のボディ・サイズや肌の色合いはもちろん、ポーズや表情も本人のお望みに応え、まるで本物かと見違えるような蝋人形を作ってくれるんだとか。20人の職人スタッフが作成に加わり、ロンドンの工房で4ヶ月に渡り形成。もちろん細かい工程にはモデル本人も参加してもらい、よりそっくりになるよう細心の注意を払うそうです。

気になるお値段なんですが、一体につき150,000英国ポンド(日本円にして約1,450万円)。この金額にはイギリス国内への郵送費、セットアップ費が含まれているそうですが、しかし「一般向け」とはいえ、やっぱり普通の家庭には手が届かない値段だなぁ(笑)。

しかし、自分そっくりの蝋人形……。ウォール真木だったら欲しいかなぁ? あ、ダンナへの嫌がらせとしてなら欲しいかも(笑)。

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