米マイクロソフト、天気予報を表示するコーヒーメーカーを発売。

2006/11/18 17:25 Written by コジマ

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古くはラジオ付き懐中電灯や時計、テレビデオ、最近ではハードディスク録画機能付きゲーム機など1台で何役もこなす製品がたくさん発売されてきたけど、今度は天気予報が見られるコーヒーメーカーが登場するそうなのだ。しかも発売するのは、コンピュータ関係の製品を送り出している米マイクロソフトというから驚き。

なぜマイクロソフト社がコーヒーメーカーを発売するのかというと、「Melitta Smart Mill&Brew with MSN Direct」という製品名が示しているとおり、同社が提供している情報サービス「MSN Direct」を利用しているものだからなのだ。MSN Directは、「SPOT(Smart Personal Object Technology)」というシステムをベースにしてFMラジオ電波で情報を送るサービスのことで、ニュースや天気予報、株価、カレンダー、星占いなどが提供されているのだ。

2004年にはシチズンと米フォッシル、スイス・スウォッチがMSN Directに対応した腕時計を発売しているのだけど、朝の生活に欠かせないコーヒーメーカーに天気予報を表示することによって、その日の服装や傘の用意などが判断できるようになっている。

実際に提供される情報は、現在の日付、時刻、気温、湿度と、気象状況、天気予報、降水確率、最高・最低気温、日の出日の入り時刻。「今日は雨が降るわよ」とか「今日は寒いから厚着していきなさい」なんて、お母さんが家族に対する天気情報の発信者になれるかもしれないのだ。

コーヒーメーカー自体は日本でも有名なドイツ・メリタ製で、豆をそのまま入れて挽いてくれるミル機能も備え、1度に10杯分のコーヒーが作れるようになっている。

定価は249.99ドル(約2万9000円)。アマゾンで199.99ドル、SHARPER IMAGEで199.95ドルで販売されている。通常、MSN Directの利用には月額9.95ドルもしくは年額59ドルがかかるのだけど、この「Melitta Smart Mill&Brew with MSN Direct」には利用料金も販売価格に含まれているそうなのだ。

残念ながら、MSN Directは北米の主要都市のみで提供されているサービスで、日本ではこの製品を購入しても単なるコーヒーメーカーとしてしか使用できないのだ。MSN Directの日本へのサービス拡大は今後も予定されていないのだそう。北米での需要が高まれば、日本への進出もあるかも。

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