家電量販店のさくらや、ベスト電器傘下で経営立て直しへ。

2006/11/11 10:31 Written by コ○助

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新宿西口のヨドバシカメラ、池袋のビックカメラと共に、かつてカメラ系量販店の3強(通称「3カメ」)の一角を担っていたさくらや(拠点は新宿東口)。東京の人なら、誰もが一度はお世話になったことがあるであろう、老舗家電量販店なりよね。まだネットが発達していない時代、コ○助も実家にいる頃は新宿が活動拠点だったので、大きな家電の買い物をする時にはヨドバシカメラとさくらやを行き来しながら価格を見比べたものなりよ。実は、子どもの頃はヨドバシカメラよりもさくらや党だったなりね(笑)。

さくらやの全盛期は、出店攻勢や宣伝戦略によってグングンと業績を上げていった1980年代。でも、ポイント競争が本格化した1990年代に入ると、ヨドバシカメラやビックカメラに徐々に押されるようになってしまったなり。また、1997年に出店した仙台店の失敗(1999年に閉店)によって地方への出店に及び腰となり、これがライバルに大きな差を付けられる決定的な要因となったなりよ。そして首都圏の店舗も、池袋や横浜、吉祥寺などから次々と撤退。2004年には投資ファンドのフェニックス・キャピタルの傘下に入り、経営再建に乗り出していたなりね。

ただ、フェニックス・キャピタルによる現在までの経営再建はあまり順調にはいかなかったようで、大きな改善のないまま2年の月日が経過してしまったなりが、遂に新しい動きが出てきたなりよ。福岡に拠点を置くベスト電器がさくらやの40%に当たる株式を取得、連結子会社化すると発表したなりね。ベスト電器は首都圏ではそれほど強い家電量販店ではないなりが、全国に578店舗を展開する、家電量販店業界では7位の売り上げ規模を誇る一大チェーン。さくらやの買収によって首都圏での売り上げを伸ばし、認知度を高めるのが狙いなりよ。

今回の買収によって、既存のさくらやはベスト電器に看板をかけかえるのか……と思いきや、首都圏での認知度が高いさくらやの屋号はフルに活用する考えのようで、現在すでに首都圏にあるベスト電器の店舗も、一部をさくらやに変えていく方針だというなり。さくらやは店舗を拡大でき、ベスト電器は首都圏での売り上げを伸ばせる。双方にともに大きなメリットを得そうなりね。

かつて横並びだったヨドバシカメラやビックカメラは、今となってはかなり遠い存在になってしまったなりが、ベスト電器と上手く融合しながら、再びさくらやに活気が戻ると信じたいなりね。頑張って欲しいものなり。

◎家電量販店の売上高
1位 ヤマダ電機(前橋) 約1兆3000億円
2位 エディオン(名古屋) 約7000億円
3位 ヨドバシカメラ(東京) 約6000億円
4位 コジマ(宇都宮) 約5000億円
5位 ビックカメラ(東京) 約4300億円
6位 ギガスケーズデンキ(水戸) 約4000億円
7位 ベスト電器(福岡) 約3600億円
8位 上新電機(大阪) 約3000億円

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