阪神が井川慶投手のポスティング移籍を容認、メジャー挑戦へ。

2006/11/10 18:27 Written by コ○助

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ついに来るべきときが来たなりよ……。これまで3年の長きに渡り、球団にポスティングによるメジャー移籍を訴えてきた阪神のエース・井川慶投手。メジャー挑戦に対しては「FAなら認める」という姿勢で一貫してきた阪神は、代理人(弁護士)を立てて強硬に交渉に臨む井川投手の要求をはねのけて来たなりが、昨年の交渉時に「ファンや世論が高まれば」という曖昧な条件が整った時点で容認する(かもしれない)としていたなりよ。その結論が、ようやく出される時が来たなりね。

井川投手がこれまでポスティングにこだわってきたのは、FA権を取得するのが順調に行って2009年とまだ先になるから。現在27歳の井川投手はその頃には30歳の大台を迎えてしまうため、選手として最もピークに近い「今」にこだわり続けてきたなりよ。ただ、井川投手は2001年のブレイク以来、阪神を支えてきた絶対的なエース。西武の松坂大輔投手や巨人の上原浩治投手らも成し遂げていない5年連続の二桁勝利を達成するなど、その貢献度は非常に大きく、阪神にとっても流出は絶対に避けたいところだったなりね。

そこで阪神が考えたのが、世論も徐々に「ポスティングを認めてあげれば」という方向に向かい始めた今年、FA権を行使するという噂がずっと流れていた広島の黒田博樹投手を井川投手の穴埋めに補強するというプラン。球団やオーナーは、この2人のことを「別問題」と主張してきたなりが、戦力のバランス、補強の狙いを考えれば、全く無関係とは言えないなりね。でも、結局黒田投手はFA権を行使することなく広島に残留。阪神の青写真はもろくも崩れ去ったなりよ。

こうした流れを受けて、今年も阪神は井川投手のポスティングを認めないのでは……との見方も強まっていたなりが、結局阪神が出した結論はポスティング容認。これ以上揉め事にすることなく、快く送り出してあげることにしたなりね。黒田投手も獲れず、エースも流出と、来年の阪神は不安要素がかなり大きくなったなりが、それでもポスティング容認を決めたのは「英断」とも言えるなり。

この決定を受けて井川投手は「やっと夢の舞台に立てたと思う。自分を評価してくれる球団ならどこでもいきたい」(サンケイスポーツより)と満面の笑み。阪神の牧田俊洋球団社長は「井川君の熱意と(容認する)ファンの声が大きかった」(同)と、ポスティング容認に至った経緯を説明したなり。今オフのポスティングによるメジャー挑戦は、西武の松坂大輔投手、ヤクルトの岩村明憲内野手に次いで3人目。

今年の日本人選手の中では、松坂大輔投手がメジャー各球団からダントツの人気なりが、落札額が高額になることから入札を回避した球団も多く、比較的値頃感が出るであろう井川投手を虎視眈々と狙っている球団もあるなりよ。一部にはマリナーズやドジャースが有力との情報もあるなりね。「入札なし」で阪神に残留ということは限りなくゼロに近いだけに、どの球団に行くことになるのか、注目しておきたいところなり。

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