裁判所が「私は性犯罪者」Tシャツの着用命令、米の露出狂男に。

2006/11/08 14:34 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの「メーガンズ・ロー」。これは性犯罪で有罪を受けたことのある犯罪者に対し住所の登録義務を課し、そして当局はその情報を一般公開しなければならないという法律です。1994年に刑務所から出所したばかりの性犯罪の前科がある男に、当時7歳だったメーガン・カンカちゃんが殺害されるという痛ましい事件がきっかけとなり1996年に制定されました。

当時はもちろん犯罪者とはいえ、プライバシー侵害となる制度はどうか?という意見もありましたが、それ以上に子供を守るのが国民の務めであるという世論が強く、たった2年のスピードで全米が対象となる連邦法にまでなったのです。

さてそのメーガン法ですが、制定から10年経った今、デラウェア州で最近行われた裁判で、さらに一歩踏み出した判決が出されました。10代の少女らに対しいかがわしい露出行為をした69歳の男性に対して、禁固60日の実刑判決の他、なんと

「私は登録済みの性犯罪者です」

というメッセージが入ったTシャツを、22ヶ月間に渡り着用することを命じたのです。

彼は造園業を営んでおり、一般家庭に出向いて仕事をすることが多いのだそうです。しかも30年間にわたって過去10回子供に性器を露出する行為を繰り返しており、医療専門家から「露出狂」の診断も受けたことがあるとか。再度同じ過ちを繰り返す可能性が高いとして、裁判所は今回の決定を下したのですねぇ。そういえば以前、未成年のためにメーガン法に該当しない犯罪者に対し、ニュー・ジャージー州の裁判所が「彼が18歳になるまで、誰かをデートにさそう場合は、必ずその相手の両親に自分が過去に性犯罪を犯した事実を伝えること」と命令を下し話題になったことが。

「性犯罪者ですけど娘さんをデートにお誘いしていいでしょうか」と聞いてくる少年に、「私は性犯罪者として登録しています」とロゴの入ったTシャツを身に付けた造園屋さん。アナタならどっちがイヤですか(笑)?

しかし、このメッセージ入りのTシャツ。誰が提供するんだ?裁判所が製作コスト持つのかなぁ。注文受けた業者は驚くだろうなぁ(笑)。

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