ブログなどと並び、いまやインターネットの世界では当たり前の存在となったソーシャルネットワークサービス（以下SNS）。最大手の「mixi」のみならず、さまざまなジャンルに特化したSNSが登場し、ユーザーの趣味・嗜好に合わせていくつものSNSを掛け持ちで利用している人も珍しくなくなったなりよね。コ○助も試しに加入したSNSを含めれば8つほど、実際に継続的に利用しているものは3つほどあり、用途によって上手く使い分けるようにしているなり。

SNSはパソコン向けがメインのものが多いと思っている人も少なくないなりが、最近は携帯電話向け、それも携帯電話専用のSNSもずいぶんと増えていて、例えば大手ではインデックスが子会社を通じて提供している「Gocco」などがあるなりね。でも、それらはコンテンツプロバイダがそれぞれ個々に提供しているサービス。まだNTTドコモやau、ソフトバンクの各携帯電話キャリアからはSNSは提供されていなかったなりよ。携帯電話専用のSNSが本格化するためには、各キャリア主導のサービス登場が不可欠だと見られていたなりね。

そうした各キャリア主導のサービスを待望する状態の中、ついにauが大きな一歩を踏み出したなりよ。「mixi」と並ぶ古参のSNS「GREE」が、同様のサービスをau向けにアレンジ。「EZ GREE」として11月16日からサービスを提供することになったなりね。今年7月にKDDIが「GREE」に資本参加（3億6400万円出資）した際に、au向けのサービスを提供するとの観測が流れていたなりが、いよいよそれがカタチとなって現れたなりよ。

発表された「EZ GREE」のサービス概要を簡単にまとめておくなりね。

◎「EZ GREE」（KDDI×GREE）の概要
・基本的な機能は以下のとおり。
　1）友人の招待
　2）プロフィールの作成と公開
　3）「EZ GREE」および「GREE」会員なら誰とでも交換できるWEBメール
　4）日記の作成と公開
　5）コミュニティの作成と公開
　6）名前やプロフィールからの友人の検索
・「EZ GREE」ならではの特色は以下のとおり。
　1）プロフィール、メール、日記を装飾できるデコレーション機能
　2）結果を日記に公開できる占いや心理テスト
　3）成績がランキング表示できるパズル等、ワンクリックで気軽に楽しめるゲーム
　4）参加者同士が教え合うことで気軽に疑問を解消できるQ＆Aコミュニティ
・対応機種はEZwebmultiコース、EZ WINコースの契約機種。
・年内に「EZニュースフラッシュ」「au My Page」との連携を実現。
・CDMA2000 1xEV-DO Rev.A対応機種は動画投稿も可能（12月以降）。
・GREEのIDやパスワードを「EZ GREE」でそのまま利用可能。
・利用料金は無料。

携帯電話ならではの機能としては、テキストのデコレーション機能。いまや若い世代ほどメールをデコレーションするのは当たり前の時代、「EZ GREE」でもメールや日記などをデコレーションできるのはユーザーには嬉しいポイントなりよね。また、単に日記やコミュニティだけではなく、ゲームやQ＆Aコミュニティを設置するなど、ユーザーのログイン意識を高める工夫が凝らされているなり。

若干心配なのは、参加条件に特に年齢制限がかけられていない点。中高生のみならず、小学生の利用者も多いauの携帯電話だけに、「EZ GREE」が犯罪の温床になるような可能性が全くないとは言い切れないなりよね。もちろん、KDDIはその当たりに配慮してしっかりとしたサポート体制を整えるようなりが、一抹の不安は残るなり。

auに続き、ソフトバンクも携帯電話のSNSを準備していると報道されており、そうなると将来的にはNTTドコモも提供を始めるはず。まずは先陣を切ったauとGREEのサービスがどの程度の成功を収めるのか、注目しておきたいところなり。