ジミ・ヘンドリックス全曲の権利が落札、遺族は「訴訟も辞さない」。

2006/10/30 23:39 Written by コジマ

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ジェフ・ベックやエリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ(特にブライアン・ジョーンズ)、ザ・フーら当時隆盛を誇っていたミュージシャンから完敗宣言とともに惜しみない賛辞を贈られ、史上最高のロックギタリストとして名高いジミ・ヘンドリックス。オーバードーズによって27歳で他界してから36年が経過したけど、いまだに若いミュージシャンたちに尊敬され続けているのだ。

今でも多くのセールスを誇るジミヘンの曲、その権利が先週にニューヨークで開かれたオークションで落札されたそうなのだ。落札額は1500万ドル(約17億6000万円)。落札者はジミヘンの親類というだけで、詳しいプロフィールは公表されていないという。

これに驚いたのが、遺族が運営するEXPERIENCE HENDRIX。楽曲の権利は同社が持っているため、オークションに出品された時点で運営側に何度も警告したのだけれど、結局落札者が出てしまった。同社は「訴訟も辞さない」とコメントしているのだ。

曲の権利はジミヘンが遺言がないまま死んだため、また、多くの未発表音源をあちこちに残していたため、死後は正規盤と海賊盤が横行していた。1990年代半ばに法廷で遺族が権利を勝ち取り、父のアル・ヘンドリックスがEXPERIENCE HENDRIXを設立。アルの死後は、義母の連れ子であるジェイニー・ヘンドリックスが代表を務めている。

今回オークションで落札された権利は、故人である元マネジャーの資産として出品されたのだそう。事故死したマイケル・ジェフリーのことかな。

現在、落札者やオークションの運営者からはコメントは届いておらず、このニュース自体の真偽が疑われるけれど、ミュージシャンの死後に権利でもめるのは、毎度のことながらちょっと嫌な気分にさせられるのだ。

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