真っ赤なギネスビールが誕生、英国内で試験販売へ。

2006/10/28 16:33 Written by コジマ

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夏はキレのあるすっきりとしたビールが合うけど、食べ物が美味しく涼しいこの季節、キリン「秋味」や黒ビールなどコクのあるビールが飲みたくなるのだ。そんな濃いビールの代表格が、アイルランド生まれこの「ギネス」。多くの英国人に愛されるこの香ばしいスタウトは、ぼくも大好きなのだ。

日本では1964年に、最高のスタウトを作ろうと思い立ったサッポロビールの松山茂助社長(当時)がギネスと出合ったことによって開発を断念し、ギネスの輸入を開始したのだそう。たしかに、国内外の他の黒ビールにはない独特の味で、他の黒ビールをあげると「ギネスじゃなきゃ普通のビールがいい」というファンもいるのだ。

そんな世界中で愛されている真っ黒な液体と白い泡が特徴のギネスに、真っ赤な仲間が誕生したという。その名も「Guinness Red」。醸造元である英ディアジオ社よると、ギネスのロースト加減を和らげたことによって赤い色になったのだそうで、味は苦みと甘さのバランスが取れたものになっているのだとか。

このニュースを聞いたとき、ぼくは日本でも発売されている「キルケニー」(アイルランド名「Smithwicks」)程度の赤さだと思ったのだけど、本当に、カクテルの「レッドアイ」のように真っ赤なので驚いたのだ。ただ、トップにある泡の白さは変わらないみたい。

ギネスの英公式サイトにある「GuinnessBlog」によると、同社はセンセーショナルにGuinness Redを発表したかったようだけど、密かに特許申請した際に業界紙がかぎつけ、翌日にスクープとして報じてしまったそうなのだ。このブログでは、「世界中で広く愛されているギネスのようなブランドで革新的なことをするのはとても怖いと感じる」とも述べており、“Red Guinness”が成功するかどうかドキドキしているのが分かる。

ギネスのラインアップは「ドラフト(Draught)」「オリジナル(Original)」と「エキストラ・スタウト(Extra Stout)」が販売されている。Red Guinnessが4つめの仲間になるのかは試験販売の結果次第のようで、今のところ英国内外での本格展開は未定。この“赤いギネス”が日本でも飲むめるかどうかは、どうやらロンドンっ子の反応にかかっているようなのだ。

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