大学入学後の体重増加、アメリカでの実態は。

2006/10/27 13:37 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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"Freshman Fifteen" という言葉がございます。

なんのことやらお解りにならないかもしれませんが、アメリカの大学生にとっては、実に嬉しくない現象を表現するスラングなのです。大学に入学したての1年生を「フレッシュマン」と呼ぶのですが、彼らのほとんどが生まれて初めて親元を離れ、生活の何から何まで自分で管理しなければならなくなります。環境も変わり、ストレスも溜まる。そして食生活も手軽なジャンク・フードや、高カロリーな寮の食事に取って代わり、気が付けば入学前から比べてかなりふくよかになり、体重計でチェックしたら15ポンド(約7.5kg)も太っているじゃないか!……と、これが冒頭の「フレッシュマン・フィフティーン」の正体なのです。

そういえばウォール真木は入学後の3ヶ月で10キロ以上太りました。確か25ポンド増加だったような……。ええい、過去のことだっ(ヤケ気味)!

さて、この伝説的に受け継がれるこの言葉なんですが、実際にはフレッシュマンがそこまで体重増加することはないようです。米ブラウン大学ではアメリカ北東地域に通い始めた大学生382人を対象に、1年間に渡る体重変化を調査。その結果、新入生の体重増加は、男子生徒で平均5.6ポンド、女子生徒で3.6ポンドだったそう。15ポンドまで増えてしまった生徒は全体の6%と、今まで信じられてきたほど太るワケではないのでした。

ただしその体重増加がフレッシュマンの1年間だけで終わらず、その後も肥満の道を進んでしまう生徒も少なくないそうで……。中西部の大学(匿名)に通う907人の生徒を対象にした別の調査結果では、2年生に進級した後も約3割の生徒が合計10ポンドを越える体重増加をみせ、2割が15ポンド増加のレベルにまで達したそうです。太ってます、着実に太ってます……。

大学生になり21歳を過ぎればお酒も飲めるようになるし、そのぶん社交の機会も増える可能性も。さらに先ほど説明したようにカロリーの高いジャンク食品に、好きなだけ食べられる寮のカフェテリア……。これに「勉強が忙しいから」と運動もしなかったら、それこそ健康的な生活からはかけ離れた肥満生活まっしぐら。でもどこかで歯止めをかけて、自分の体に責任を持たないと、以前のウォール真木のように後になって後悔することになるんですよねぇ。

体重、増やすのは簡単だけど減らすのは大変でしたから(笑)。

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