「iPod」登場から5年、「今、明かされる初代発表会の真実」。

2006/10/26 17:56 Written by コ○助

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2001年に発表されるや否や、老舗のメーカーを駆逐して市場の覇権を握り、携帯音楽プレーヤーの代名詞的な存在となった「iPod」。初代が発表されてからもう5年が経過したなりが、この間、コ○助の周囲でもパソコン(もしくはデジタル系の機器)に無縁そうな人まで「iPod」を所有するケースが相次ぎ、まざまざと「iPod」の人気を見せ付けられているなりよ。「iPod」の普及に伴い、音楽を聴くスタイルも変化しつつあるなど、歴史に残る製品なのは疑う余地がないなりよね。

そんな「iPod」に対する業界や専門家の反応は、当初どのようなものだったのか。2001年10月24日に行われた初代「iPod」発表会の模様を振り返るコラムがアスキー24に掲載されているなりよ。たった100人の記者だけが招待されて行われた発表会。その全容が明かされているなりね。

「周りの記者からは『高い。399ドルもする音楽プレーヤーが売れるわけがない』『そんなにたくさん音楽を持ち歩いても全部聴けない』『ナンバ−1といってもMac用音楽プレーヤー市場だろう』といった声も聞こえてきた」(アスキー24より)

今でこそ「iPod」は150〜250ドルも出せば買える(iPod nanoは149ドル、iPodは249ドル〜)なりが、発売当初の「iPod」は399ドル(約47,400円)。確かに携帯音楽プレーヤーとしては高額で、おいそれと購入できる価格帯ではなく、発表会では批判的な声も聞こえたようなりよ。ただ、結果として高くても発売直後から多くのユーザーを獲得できたのは、それまで発売されていた携帯音楽プレーヤーがなしえていなかった「豊富な容量」「簡単な転送」「iTunesとの巧みな連携」といった諸々の機能に魅力を感じた消費者が多かったから。また、発売から少し後の話になるなりが、アップル・コンピュータの製品にも関わらず、Windowsに対応させた「英断」が、爆発的な普及に繋がった大きな要因なりよね。

「驚くことに、アップルはこのわずか100人ばかりのプレスしかいない記者発表会のために、5万ドルほどの予算をかけていたという。iPodの価格は1台 399ドルなので、これだけでは3万9900ドルにしかならない。残りの1万ドル強の行方はというと、実はプレスに渡す音楽CDに費やされていた」(アスキー24より)

この発表会では、出席した記者にいち早く「iPod」を体験してもらおうと、20枚のCDと、その曲をHDD内に収めた発売前の「iPod」が手渡されたそう。100人程度の記者しか招待していないのに、その費用だけで5万ドルもかけたようなりよ。そんな「お土産」のある発表会、行ってみたいなりね……(笑)。

ライバル陣営も「打倒iPod」を目標に高機能な製品を続々と投入してはいるなりが、世代を重ねるごとにしっかり機能が強化され、価格も安くなってきた「iPod」の天下はまだまだ磐石。果たして今後、アップル・コンピュータ以外のメーカーから「iPod」を超える製品は出てくるなりかねぇ。

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