「夢の乗り物」セグウェイの日本販売を開始、価格は約100万円。

2006/10/21 19:18 Written by コ○助

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まだ「セグウェイ」が「IT」や「Ginger」という仮称で呼ばれていた頃のこと。極秘扱いで開発が進められていた「Ginger」についてさまざまな憶測が飛び交い、多くの人が妄想を膨らませていたのは今から5年も前のことだったなり。アップル・コンピュータのスティーブ・ジョブス氏やアマゾンドットコムのジェフ・ベゾス氏が手放しで絶賛していたことも手伝い、人間の生活を激変させる「革新的な乗り物」、ひょっとすると「宙に浮くかもしれない乗り物」が登場すると、誰もが信じて疑わなかったなりよね。

でも、2001年12月にその概要が発表されると、それまで絶賛をしていた人たちもトーンダウン。実際に発表されたセグウェイは、当初から明かされていた「誰もが簡単に乗りこなせる新しい乗り物」には違いなかったなりが、決して「革新的」とまでは言い切れない、自動車と自転車の中間のような乗り物。もちろん、「宙を浮く」ことも無かったなりね(笑)。現在に至るまで多くのメディアで紹介はされているので、セグウェイがどのような乗り物なのかは、皆さんもよく知る通りなり。

2002年の発売当初は高い販売目標を掲げ、まずは米国で100万台を販売し、そのあとに世界進出を図るという計画を立てていたなりが、2006年9月現在の累積販売台数は約23,500台。100万台の目標にはほど遠く、低迷状態が続いているなりよ。その原因は「価格が高い」「自転車以上の利便性がない」などさまざまなりが、やはり発表前の狂騒と発表後の現実の落差が、食指を動かし辛くしていると言えそうなりよ。

そんなセグウェイではあるなりが、珍しい乗り物であることには違いなく、日本でもPR会社などが輸入して、イベントなどで客寄せとして使っているのはチラホラと見かけるなり。日本では道路交通法の縛りがあるために公道では走ることができないため、一般人でオーナーになっている人はほとんどいないなりが、細々とながら、そういった需要はあるなりね。

ただ、セグウェイを開発・販売しているセグウェイ社としては、もっと生活に密着した、もしくは仕事に役立てる乗り物として売り出したい考えは変わらないため、これまで以上にセグウェイの販促に力を入れているなりが、その一環として、日本にも公式代理店を設置することになったなりよ。日本SGI(Silicon Graphics, Inc)と提携し、20日から正規ルートでの国内販売をスタートさせたなりね。

販売されるのは「i2」モデル(セグウェイの汎用モデル)と「x2」モデル(オフロードに特化したモデル)の2車種。価格はいずれも882,500円(税別)で、別途保険料が67,500円かかるなり。日本SGIとしては今後、公道使用の認可を取るために国に働きかけをするようなりが、当面はやはり法人需要の開拓が最優先。工場や倉庫、物流センター、大学、研究所などの広大な敷地を持つ施設内や、ショッピングモール、アミューズメントパーク内における移動手段としての用途を想定しているようなり。

この価格だと普通に自動車やバイクが購入できてしまうため、どの程度「セグウェイにしかない魅力」をアピールしていけるかが、日本SGIに科せられた使命。最先端のテクノロジーを搭載しているのも、新しい乗り物なのも事実だし、決してモノが悪いわけではないので、セグウェイが自動車や自転車などに次ぐ乗り物として、日常的に使われる日が来ることを願いたいなりね。

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