リアル「キテレツくん」? 小学生が発明品で特許を取得。

2006/10/20 22:31 Written by コジマ

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パソコン用ソフトを開発したり株式取引したりなど、世の中にはすごい小学生がたくさんいるのだけど、今度は特許を取得した小学生が現れたのだ。エジソン顔負けのこの小学生は、富山市に住む山本良太くん。12歳にして、風呂満水報知器などの数々の発明品を手がけてきたのだ。

今回特許を取得した発明品は、傘を使った忘れ物防止装置。人が通るとセンサーが反応し、「カサもった?」という文字が書かれたピンクのビニール傘がゆっくりと開閉する。出入り口に置けば、忘れ物を思い出させてくれるのだ。

ある施設で傘の忘れ物が多いということを新聞記事で知ったことをきっかけに発明に取りかかり、猫が突然立ち上がったときにお母さんが驚いたことによって、止まっているものが動くと人の注意を喚起できると思いついた。発明の基本といわれる、日常の何気ない風景からの発想の糸口をつかんでいるのだ。良太くんはこの発明品を「傘お化け」と呼んでいるのだそう。朝日新聞は「部品は、廃車トラックからワイパーモーターを手に入れ、トランス(変圧器)は自分で作った」なんてさらっと書いているけど、小学生が変圧器を自作するなんてタダモノではないのだ。

この「傘お化け」を富山県で行われた発明コンテストで最優秀賞を受賞し、周囲のすすめで特許を出願した。驚くことに、「傘お化け」を発明したのは3年前、つまり良太くんは9歳だったのだ。小学生の特許取得は良太くんが初めてだったようだけど、今回の特許取得にも3年かかっており、小学生で発明しても特許確定時には中学生になっていたというケースがありそう。

「将来は人が笑顔になって、地球も笑顔になるものを作りたい」(朝日新聞より)と語る良太くん、「キテレツ大百科」の主人公キテレツくんのようなのだ。あ、キテレツくんはご先祖様の奇天烈斎が遺した「奇天烈大百科」に載っている発明品を復元しているだけだから、それ以上の存在なのかも。将来はドクター中松を超える発明家になって欲しいなあ。

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