NFL会場でテロ予告、捜査の結果イタズラと判明。

2006/10/20 14:49 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ついさっき地元セントルイス・カージナルスがナショナルリーグ決勝戦でニューヨーク・メッツを破り、見事ワールド・シリーズに駒を進めました。第7戦にまでもつれ込み、9回まで1-1で同点。カージナルスがホームランで2点入れたものの、裏のメッツの攻撃では満塁の場面もあるなど、最後の最後まで勝利の女神がどちらに微笑むのかわからない接戦状態。最後の見逃しの三振が決まった瞬間には、飛び上がって叫んでしまったウォール家夫婦でございます。

いやあ、楽しかったけど疲れました。ホント心臓に悪いったら……(笑)。

さて今度はデトロイト・タイガースと対戦なのですが、初戦は敵地での開催。しかしアメリカ中の人々が注目するワールド・シリーズともなると、また会場ではセキュリティが厳しくなるんでしょうねぇ。そうでなくても5年前の9.11事件以来、シーズン中でもスポーツ・イベントでは荷物検査など入場の際のチェックが強化されています。大勢の人々が一箇所に集まり、しかもTV中継も日常茶飯事のスポーツ会場。テロリスト側にとっては、人々の注目が集まれば集まるほど標的としての価値が上がりますから、気をつけないワケにはいきません。

そういった現状の中で、NFL(米プロ・フットボール)競技場での「爆破テロ予告」が先日インターネット上に登場したというのですから……。しかも1ヶ所だけではなく、7つのスタジアムでの同時多発のテロ計画だったそう。なんとも恐ろしい。

緊張の走る中、FBI と国土安全保障省が捜査にあたりました。そして予告掲載をした男性を特定し拘束。しかし捕まえてみると彼はたった20歳の若者で、どうも計画を裏付ける証拠も見付かりません。そして事情聴取の結果、テロ予告は彼とその友人が作成した単なるイタズラだったと判り、男性は釈放されたそうです。

それにしてもこんなご時世の中、テロ計画を全世界が閲覧可能のインターネットにアップしちゃうとは……。自分がトラブルに巻き込まれることは目に見えているし、捜査にかかる労力や諸費用もバカになりません。絶対に判断力に欠陥があると思うぞ、青年。

頼むから誰か彼にお灸をすえて下さい(懇願)。

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