1990年代から、主演したドラマが次々と高視聴率を記録し、今なお「視聴率男」と呼ばれるSMAPの木村拓哉。代表的な主演作では、2000年の「ビューティフルライフ」（TBS系）が32.3％（最高視聴率は41.3％）、2001年の「HERO」（フジテレビ系）が34.3％（1〜11話がすべて30％超の偉業を達成）、2003年の「GOOD LUCK!!」（TBS系）が30.6％（最高視聴率は37.6％）と、他の追随を許さないほどの視聴率を叩き出しているなりよ。好き嫌いはともかく、「木村拓哉が主演すれば視聴率が取れる」の構図は認めないわけにはいかないなりよね。

参考までに、これまで木村拓哉が主演したドラマ（一部は二番手）の視聴率を簡単にまとめておくなり。

○1994年「若者のすべて」（主演：萩原聖人）16.2％
○1995年「人生は上々だ」（主演：浜田雅功）20.1％
◎1996年「ロングバケーション」（共演：山口智子）29.5％
○1996年「協奏曲」（主演：田村正和）23.9％
◎1997年「ギフト」（共演：室井滋）18.2％
◎1997年「ラブジェネレーション」（共演：松たか子）
○1998年「眠れる森」（主演：中山美穂）25.2％
◎2000年「ビューティフルライフ」（共演：常盤貴子）32.3％
◎2001年「HERO」（共演：松たか子）34.3％
○2002年「空から降る一億の星」（主演：明石家さんま）22.6％
◎2003年「GOOD LUCK!!」（共演：堤真一）30.6％
◎2004年「プライド」（共演：竹内結子）25.1％
◎2005年「エンジン」（共演：小雪）22.4％

この出演作の視聴率を見る限りでは、ここ数年は2000年代前半ほどの勢いは無くなってきている印象。実際、「エンジン」が22.4％に終わったことを「キムタク人気の終焉」と報じるメディアも数多くあったなりが、まあそれでも連続ドラマが20％以上の視聴率をなかなか取れない冬の時代に、これだけの数字を叩き出しているのは立派なりよ。ほかに木村拓哉に代わる「視聴率の取れる」人材がいないこともまた、確かなりからね。

さて、そんな木村拓哉が来年1月スタートの「冬ドラマ」として放送される「華麗なる一族」（TBS系）に主演することが明らかになったなり。「華麗なる一族」は、「白い巨塔」や「大地の子」などで知られる作家・山崎豊子の原作をドラマ化するもので、「1970年代の金融再編という時代の荒波を背景に、関西の財界に名高い万俵（まんぴょう）家の父と子の葛藤を描いた人間ドラマ」（サンケイスポーツより）。過去には映画（仲代達矢版。1974年）や、半年間の連続ドラマ（加山雄三版。1974年）にもなっており、今回が3度目の映像化となるなりね。

重厚な社会派ドラマという、木村拓哉にとっては初挑戦とも言えるジャンルの作品で、どのような演技を見せてくれるのか。視聴率の動向ともども、注目しておきたいところなり。

☆現在までに判明している2007年「冬ドラマ！」
［記号の説明］◎…確定、○…ほぼ確定、△…噂アリ、×…ガセ
◎金曜22時「花より男子2」（主演：井上真央）TBS系
◎日時未定「華麗なる一族」（主演：木村拓哉）TBS系
△月曜21時「東京タワー」フジテレビ系
△水曜22時「演歌（仮）」（主演：天海祐希）日本テレビ系
△木曜22時「前略おふくろ様（リメイク）」フジテレビ系
△土曜21時「喰いタン2」（主演：東山紀之）日本テレビ系