ファーストリテイリング、ユニクロより安い新業態「g.u.」をオープン。

2006/10/13 19:25 Written by コ○助

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一時の低迷状態を抜け出し、再び元気を取り戻している最近の「ユニクロ」。「カラーバリエーションが多いだけで単調」との厳しい評価が目立ったデザインも、外部のデザイナーを積極的に起用して改革に努めたことでずいぶん改善され、決して「安かろう、悪かろう」ではなくなってきたなりよね。昔の「ユニクロ」のイメージをそのまま抱いている人は、今の「ユニクロ」を見たらビックリするかもしれないなり。

そんな「ユニクロ」を手がけるファーストリテイリングが、一般的には「安い」と評判の「ユニクロ」よりもさらに安い、低価格の衣料を扱う新業態店「g.u.(ジーユー)」を「ダイエー南行徳店」(千葉県市川市)、「ショッパーズプラザ横須賀店」(神奈川県横須賀市)、「野々下店」(千葉県流山市)に13日オープンしたなりよ。ブランド名の由来は「自由(ジユウ)に服を着る」の「自由」から来ており、ターゲットは「ユニクロ」とは異なる「20代後半から30代前半の若い家族」。中心価格帯はカットソーが690〜890円、ジーンズなどのパンツ類が1890円、セーターが1490〜1890円と、「ユニクロ」よりも3〜4割も安いなりね。

「ユニクロ」と「g.u.」の価格差はどこから来ているのか。日経流通新聞にその辺りのことが書かれていたなりが、スキニージーンズを例にとると、「ユニクロ」の場合は日本のメーカーに専用の生地を開発してもらっているのに対し、「g.u.」は中国製の、ほかのメーカーでも調達することができる生地を使用していることが、価格差に現れているというなり。つまり、同じような商品でも、「ユニクロ」のほうが一段上のこだわりを持った商品、ということなりね。

ファーストリテイリングが「g.u.」を立ち上げるに至った背景には、次のようなものがあるなりよ。

・「ユニクロ」の品質を維持したまま、さらなる低価格化は難しい。
・競合の衣料チェーンは、同製品でも「ユニクロ」よりも低価格で攻めてきている。
・単品を大量発注する「ユニクロ」では、最新の流行を追いづらい。

こうしたことを考えると、別ブランドの立ち上げはファーストリテイリングにとっては必然の流れだったなりね。そして「g.u.」の誕生に伴い、「ユニクロ」は徐々に高付加価値路線に転換していくことになるなりよ。

「g.u.」は年内に25店舗、2007年内には50店舗まで拡大していく計画。どのような成長をしていくのか楽しみなりね。

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