人気映画のシリーズ第3弾「SAW3」、怖すぎて「公開危機」に。

2006/10/10 05:14 Written by コ○助

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老朽化したバスルームに閉じこめられた2人の男。ともに太い鎖でパイプに繋がれ身動きが取れない状態で、部屋の真ん中には頭から血を流した死体がひとつ。この不可解な状況から脱出するためには、与えられたテープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリを駆使して、6時間以内に目の前の男を殺さなければならない……。そんな唐突な場面から始まる衝撃の映画「SAW」(ジェームス・ワン監督)は低予算で製作された作品。米国のインディペンデント映画の祭典「サンダンス映画祭」で絶賛され、世界中でヒットを記録した作品なりよ。日本では単館系での上映だったため、興行収入的には3億1000万円程度なりが、その後発売されたビデオ&DVDで大きな話題を呼んだなりよね。

2005年には続編となる「SAW2」(ダーレン・リン・ブーズマン監督)が公開され、前作をビデオ&DVDで観たファンが劇場に足を運んだのか、4億1000万円と前作を上回るヒットを記録(こちらも単館系の上映)。2作ともかなり怖い作品なので心臓の弱い人には決してオススメはできないなりが、随所に散りばめられた謎を解くカギがどう結末に繋がっていくのかは実に興味深く、グイグイとスクリーンに引き込まれる力を持っているなりよ。それだけに、さらなる続編の登場を心待ちにしていたファンも多いなりね。

そして今年。ファンの期待に応えるべく、第3弾となる「SAW3」が製作されたなり。監督を務めたのは「SAW2」と同じダーレン・リン・ブーズマン監督。前2作よりもスケールアップしていること間違いなしの新作なりが、どうやらこの「SAW3」、日本での公開が危機に直面しているというなりね。その理由はやはり「怖すぎるから」。

ニッカンスポーツによると、米国ではあまりに凄惨なシーンが多いことから、5回の審査を経てようやく「17歳未満は保護者同伴」の年齢制限に落ち着いたそう。日本でも同様に年齢制限は避けられないところなりが、映画の審査を行う映倫はさらに厳しい制限を設ける可能性があるようで、ひょっとすると成人作品とされる「R-18(18歳未満入場禁止)」に指定されるかもしれないというなりよ。成人作品となると観客が限られることに加え、上映を回避する映画館が出てくる可能性も否定できないことから、興行収入に大きな打撃を与えるのは確実なりね。

ちなみに、公開時に「R-18」の制限を受けた有名作品(アダルトを除く)には、トム・クルーズとニコール・キッドマンの共演が話題を呼んだ「アイズ ワイド シャット」(スタンリー・キューブリック監督。性描写)、「さらば、わが愛/覇王別姫」の陳凱歌監督がハリウッド進出第一弾として製作した「キリング・ミー・ソフトリー」(性描写)、過激な人形劇映画「チーム★アメリカ ワールドポリス」(過激描写)、「殺し屋1(イチ)」(三池崇史監督、暴力描写)などがあるなり。

前2作が日本で公開されたときには「R-15(15歳未満及び中学生以下の入場禁止)」。「SAW3」はその上の「R-18」になるかもしれないとなると、その怖さを想像しただけで恐ろしいなりね(笑)。きっと映像を観ただけで「痛い」に違いないなりよ……。日本での公開は11月18日からなり。

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