唯一の4キャリア供給メーカー、シャープの副社長が今後の展望語る。

2006/10/09 12:00 Written by コ○助

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NTTドコモの「F502i」(富士通)とほぼ同時期にJ-PHONE(当時)向けに投入、日本で2番目のカラー液晶端末となった「J-SH02」や、後の「写メール」ブームやカメラ付き携帯電話の普及にきっかけを与えた「J-SH04」など、古よりほかのメーカーに比べると少し先を行っている印象の強いシャープ。現在も「液晶のシャープ」の冠のとおり液晶に大きなアドバンテージを持ち、携帯電話では世界初となるVGA表示に対応した「904SH」(2006年)を投入するなど、液晶に関する技術革新の鍵はシャープが握っていると言っても過言ではないなりよね。

そうした先進性はユーザーからの共感を呼び、NTTドコモとボーダフォンにだけ端末を供給していた2005年度時点で、国内の携帯電話出荷台数シェアでトップを走るまでに成長(MM総研調べ)。加えて昨年12月からウィルコムに「W-ZERO3」を、同じくウィルコムに7月から「W-ZERO3[es]」を供給、そして今月中旬からはauに「W41SH」を供給するため、さらにシェアを伸ばすのは確実視されているなりよ。今の勢いを考えると、しばらくはシャープの天下が続きそうな気配なりね。

NTTドコモ、au、ボーダフォン、ウィルコム。携帯電話メーカーは数あれど、この4キャリアすべての端末を供給しているのはシャープだけ。それだけに、ほかのメーカーとは異なる、シャープならではのビジョンを描いているはずなりが、そのあたりについてシャープの松本雅史副社長がインプレスのインタビューに答えているなりよ。

「(シェアは)1位と言っても僅差の1位です。大きな差があるわけではないので、守りに入らず、攻める気持ちを持ち続け、常にサプライズがある商品を作りたいと考えています」
「AQUOSケータイのようなものは、ご販売店等から他のキャリア向けにも是非出して欲しいと言われており、やはりこのような期待には応えて行きたいと思っています。ワンセグは今後、当社にとっても大きな武器になっていきます」
「(海外メーカーの参入は)日本のユーザーは目が肥えていますから、仕様面での“割り切り”の多い海外メーカーの端末が、日本国内でどのように評価されるのか、しっかりウォッチしていきたいと思います」

業界の頂点を極めても傲らない。当たり前のことではあるなりが、その座にあぐらをかくことなく、今後も攻め続けることを約束しているなりね。また、ボーダフォンの大ヒット商品となった「AQUOSケータイ」はほかのキャリアにも供給する準備があるようで、このあたりはすべてのキャリアに端末を供給しているシャープならではの力技。ほかのキャリアで発売されて「いいなぁ」と指をくわえて見ているだけではなく、自分が利用しているキャリアにも供給されるとなれば、ユーザーにとってはこんなに嬉しいことはないなり。

海外メーカーの新規参入が相次ぎ、ユーザーの選択肢が広がりつつある中でも、国内メーカーの雄として存在感を発揮し続けるであろうシャープ。今後も大いに期待したいなりね。

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