ビートルズが36年ぶりの新作、シルク・ドゥ・ソレイユの「ラヴ」から。

2006/10/03 23:55 Written by コジマ

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メンバーの半数が他界したにもかかわらず、いまだにファンが増殖しているビートルズ。何年経っても新鮮に聴こえる楽曲には、本当に驚かされるのだ。そんなビートルズが、ラストアルバム『レット・イット・ビー』以来、36年ぶりに新作を発表することになった。プロデューサーには、ビートルズを長年サポートしてきたジョージ・マーティンと息子のジャイルズが担当。ジョン・レノンもジョージ・ハリスンもいないのに新作とは、いったいどんなアルバムになるのだろうか。

カナダのモントリオールを拠点に活躍するサーカス集団、シルク・ドゥ・ソレイユが今夏から上演している「ラヴ」。ビートルズの時代と曲の世界が展開されていくエンターテイメントで、今まで劇場で一度も使用許可が下りなかったビートルズの楽曲がふんだんに使用されているショーなのだ。そもそも、シルク・ドゥ・ソレイユの創始者ガイ・ラリベルテとジョージ・ハリスンが親しかったことからこのプロジェクトが進行し、3年前、ジョージ・マーティンとジャイルズが音楽監督に就任。2人はビートルズの楽曲をトラックごとに分解し、再構築して新曲に仕上げた。使用された音源には、未発表のものもあるのだとか。

今月号の「ロッキング・オン」にラスベガスで行われているショーのレポートが掲載されているのだけれど、それによると、おなじみの曲がメロディーやコーラスのハーモニーはそのままに、他の曲との掛け合わせや織り交ぜることによって、新たな楽曲へと昇華させているそうなのだ。例えば、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は、ジョンが自宅で録音した未発表音源から始まり、そこに「ペニー・レイン」や「イン・マイ・ライフ」が重ねられていくのだとか。うーん、これは聴いてみたい!

ショーでは、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のペパー軍曹や、「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」のミスター・カイトなど、曲中の登場人物が多数出演しているそうなのだ。エリナ・リグビーやファザー・マッケンジ、ミスター・マスタードとパン・マスタード兄妹、銀色のハンマーを振り回すマックスウェル・エディスンなんかも登場するのかな。

こうして、ビートルズの魅力がぎゅっと凝縮された楽曲が、アルバムとなってリリースされるのだ。ジョージ・マーティン曰く「間違いなく新作と言えるね」とのこと。実際に、ビートルズ名義の新作として発表されるのだ。タイトルは『LOVE』で、発売は11月の予定。『ザ・ビートルズ・アンソロジー』シリーズや『レット・イット・ビー...ネイキッド』とは違う、新たなビートルズの魅力が楽しめそうなのだ。

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