旅客機を緊急着陸させた、小動物の大きなパワー。

2006/10/02 10:52 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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飛行機のスケジュールの遅れやキャンセル。皆さんご経験あるでしょうか?ウォール家は前回の日本滞在から帰ってくる際、悪天候のためにシカゴで足止めをくらいました。ただでさえ12時間のフライトの後で疲れ果て、さっさと家に帰りたいというのに、当初のフライトはキャンセル、次の便は空席待ちだったものの結局乗れず……。何度もゲートを変更させられ、7時間グッタリしながら待ちわびて、最終的にやっとセントルイスに到着したのは日付も変わった午前2時過ぎ……。もうイヤ(涙)。

こんな風に、一歩間違えるととたんにストレスが溜まってしまう空の旅。しかもいったん飛行機が離陸したからといって安心も出来ません。いろいろなアクシデントで緊急着陸なんて自体もたまにはあるワケで……。先日オーストリア航空の旅客機が遭遇した緊急事態も、万全を期して目的とは違う空港にランディングせねばなりませんでした。

スペインのパルマデマジョルカからオーストリアのグラーツに向かっていた同社の便では、なんと乗客のひとりが、ペットのハムスターを客室に持ち込んでいたのです。これはもちろんルール違反。動物の場合、荷物としてチェックインしなきゃいけません。しかもウサギやハムスターの場合、小動物とはいえ歯が強くいろいろなところをかじったりするので、航空会社側としても特に注意して強度の強いケースに入れて輸送するようにしているんだそうです。

で、このコッソリと機内持ち込みにされたハムスター。持ち主の気付かぬうちに逃走してしまったとかで、あせったその人物が乗務員に白状したのです。先にも申し上げたとおり、モノをかじる習性のある動物ですから、仮に飛行機内の狭いところに入り込み、飛行に重要なコンピューターの配線などを噛み切ってしまっては一大事です。

結局その小さい体ながら、ハムスターは飛行機一台を緊急着陸させるという快挙を達成。乗客にとっては大変迷惑きわまる事態となったのでした。

ハムスター自身に罪はないとしても……、持ち主は罰金処分でしょうねぇ。

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