「Zune」の発売日が11月14日に決定、価格は249.99ドルに。

2006/09/29 13:57 Written by コ○助

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携帯音楽プレーヤーの市場で一人旅を続ける「iPod」の行く手を阻む……との見方には懐疑的な人が多いものの、マイクロソフトが「iPod対抗機」を前面に押し出して投入する「Zune」。これまで情報を小出しにしながら、マイクロソフトは盛り上げに必死なりが、少なくとも日本ではそれほど期待感が高まっていないのが現状なりよね。先日発表された製品概要を見る限り、デザイン、スペックで差別化を図ろうという姿勢は見えても、「iPod」を凌駕するほどの魅力がないのが大きな理由のひとつなりよ。

では、簡単に「Zune」のスペックや特徴を振り返っておくなりね。

◎「Zune」(マイクロソフト)
・3インチのカラー液晶ディスプレイを搭載。
・HDDの容量は30GB。
・無線LAN機能を搭載。ほかの「Zune」とプレイリストの交換や楽曲の交換(3日間で3回までの制限付き)も可能。
・音楽再生はWMAやMP3のほかに、iPodの主力フォーマットであるAACにも対応。
・動画再生にも対応(WMV/MPEG-4/H.264ビデオ)。
・FMラジオチューナーを内蔵。
・写真の表示にも対応。
・本体色はホワイト、ブラック、ブラウンの3色。
・発売開始と同時に、楽曲のオンライン販売サイト「Zune Marketplace music service」をスタート。

「iPod」との大きな違いは無線LAN機能を搭載していること。この機能を利用することで、ほかの「Zune」ユーザーと写真やプレイリストの交換ができるほか、再生制限は付けられているものの、楽曲の交換ができるのがウリなりよ。また、音楽再生はAAC、動画再生はH.264ビデオの「iPod」主力フォーマットに対応させることで、既存の「iPod」ユーザーを取り込む狙いが鮮明に打ち出されているなりね。

そんな「Zune」は、これまで「年内には発売する」とアナウンスされていただけで、正式な発売日の発表は先送りされていたなりが、29日に、ようやく米国での発売日と価格が発表されたなりよ。発売日はクリスマス商戦前の11月14日。価格は249.99ドルと、それほどインパクトがあるわけではなく、可もなく不可もなくといったライン。日本での発売日や価格は残念ながらまだ正式発表はされていないなり。

価格が発表されたことで、気になるのは「iPod」との比較。性能と価格のバランスがどちらが良いのか、購入の際に最も考えるべきところなので、簡単に両製品を比較しておくなりね。

◎「iPod」(第5世代)vs.「Zune」
 iPod →30GB HDD/2.5インチ液晶/249ドル/80GBモデルも
 Zune →30GB HDD/3.0インチ液晶/249.99ドル/無線LAN/上位モデルなし

「Zune」は「iPod」にない無線LANやFMラジオの機能を搭載していながら、両製品はほぼ同価格帯。ただ、「Zune」はラインアップにバリエーションがないため、大容量のHDDを欲する層にはあまり訴求できそうにないなりよ。このあたりは「iPod対抗機」を謳う以上、今後拡充していかなければならないところなり。

OSの世界ではほかを寄せ付けない圧倒的な強さを誇るマイクロソフトも、この製品カテゴリでは「巨人」アップル・コンピュータの遙か後方から追いかける挑戦者の立場。「Zune」が真の「iPod対抗機」になりうるのか、注目しておきたいなりね。

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