10年間勃起したままの男性、保険会社からの補償金を受け取れず。

2006/09/27 13:03 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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1998年といえば、多くのED(Erectile Dysfunction=勃起不全)に悩む男性にとって救世主が現れた革命の時。そう「バイアグラ」が発売された年ですね。しかしこの画期的な治療薬が登場するまでのED治療には、さまざまな方法が行われていたんだとか。なんでも以前は勃起を助けるための器具の移植なんかも行われていたそうで……。まぁ、この辺は女性の私にはわからないですが(汗)。

ロード・アイランド州にお住まいのチャールズ・レノン氏は元ハンディー・マン(日本でいう「何でも屋」さん)を仕事にしていた男性。1996年にスチールとプラスチックで出来た医療器具を性器に移植。これはダコメッド社という会社が作っていた製品で、性行為を補助する機能をもっており(勃起した位置に性器を固定するとかなんとか……)、それ以外の時には普通の位置に戻るそうです。ところがレノンさんが取り付けられた器具は不良品だったためか、なんと勃起した位置から戻らなくなってしまい、その後10年間も「そのまま」の状態になってしまったのだそう。ひぃぃぃっ!!

こ、ここまで何とか書いてきたけど、もうウォール真木も赤面です。一息つかせて下さい(涙)。

……ふう。

この状態、かなり痛みを伴うらしく、さらに公共の場ではかなり恥ずかしい。普通の生活が送れないことは明らかです。そこでレノンさんはメーカーに対して起訴を起こします。しかしダコメッド社はこの裁判の最中に倒産してしまったため、レノンさんはさらに同社の損害保険会社を相手に争うことになりました。

そして2004年、保険会社側に75万ドルを支払うよう命じる判決を陪審員が下しました。ところが裁判を受け持った判事の独断でその金額が40万ドルにまで減らされてしまい、さらに保険会社からのクレームを受け入れた同判事は、先日その支払い義務を退ける決定をしたのだとか。気の毒にレノンさんは過去10年間の苦しみに対して、一銭も受け取れないことに……とほほ。

レノンさんの弁護団は今後、今回の判決の取り消しを求めていくそうですが、一体いつになったらレノンさんに安息の日々が訪れるのでしょうか。

いやはや、気の毒に。

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