“なにげ”に話題でCD化、NHK初アナユニットの「これってホメことば?」。

2006/09/22 21:09 Written by コジマ

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NHK「みんなのうた」で好評の、同局史上初となるアナウンサーユニット「ことばおじさんとアナウンサーズ」による「これってホメことば?」。若者が使う言葉に対する疑問を歌ったものなのだけど、22日にCDも発売され、話題となっているのだ。NHK公式サイトのアナウンスルームに設置した「これってホメことば?」の特設ページには、年代を問わず多数のメッセージが寄せられ、4番まで作られている同曲の5番の歌詞も募集しているのだ。

「ことばおじさんとアナウンサーズ」は、NHKアナウンサーの男女6人によるユニット。同局のアナウンサーがユニットを組むのは史上初のことなのだとか。メンバーは、「お元気ですか 日本列島」内の「気になることば」のコーナーに“ことばおじさん”として出演している梅津正樹アナウンサーがリードボーカルを務め、作詞とバックコーラスは「わくわく授業〜わたしの教え方」の伊達正隆アナが担当。高山哲哉アナ(「週刊お宝TV」、「きらり10代」など)、住吉美紀アナ(「探検ロマン世界遺産」など)、一橋忠之アナ(「つながるテレビ@ヒューマン」)、塚原愛アナ(「爆笑オンエアバトル」など)が、バックコーラスやギター、ベース、ドラムを担当している。モーニング娘。や松浦亜弥の曲を手がける渡部チェルが作曲したパンク調のメロディー(「オイオイ」言ってるからオイパンク?)に若者言葉への疑問を乗せているのだけど、梅津アナの演歌調の歌い方が面白い。“英国風演歌”にパンク調の歌い方を乗せているオアシスと対極なのだ。

その歌詞は、1番が

これってホメことば? これってホメことば? ホントにホメことば?
新入社員とカラオケ行った
十八番(おはこ)の演歌を歌ったら……
「課長、なにげに歌うまいっすね!」
これってホメことば? それってホメことば?
聞いたら、「なにげに」は「けっこう」の意味
なにげに勉強になりました

というもの。2番は「フツー」について歌っている。この2番までが現在テレビの「みんなのうた」で放送されており、YouTubeで視聴できるのだ。歌詞は4番まで完成しており、3番は「やばい」、4番は「よくなくな〜い?」について言及している(ラジオでは現在放送中。詳しい歌詞は、特設サイト内の「『これってホメことば?』歌詞を公開」の項参照)。でも、この曲を聴くと、なぜか「もてもてリーソシア〜♪」のCMを思い出してしまうのだ。

視聴者からは年代を問わず多数のメッセージが寄せられており、「気になることば」のコーナーで紹介している。「『なにげに』はこういう意味だと思う」「『フツー』はこういう風に使っている」などの意見も多いのだとか。また、ブログでも多数取り上げられているそうなのだ。特設ページでは5番の歌詞も募集しているので、自信のある方はどーぞ。

フロントマンの梅津アナは「一番苦手とする今どきの音楽だったので、『これは無理』と一度は断ったが、歌ってみると食わず嫌いだった」としながらも、「(歌番組の司会をしていて)いつかは自分も真ん中に立って歌ってみたいなあと思っていた」(東京新聞より)と語っている。そんな彼らが、ついに「ミュージックエクスプレス」でステージに立ち、木村カエラやコブクロ、パク・ヨンハらと共演したそうなのだ。放送は24日の午後6時から。

作詞を担当した伊達アナは、「印税は、受信料不払いの補填にしたい」(サンケイスポーツより)としているけど、CDの売り上げは関連会社に入り、メンバーの給与には一切関係しないそうなのだ。また、「批判的な声があると思っていた。個人的にはリスクを感じている」(東京新聞より)と、最近風当たりが強くなってきたNHKに対する視聴者の視線を気にする発言も。伊達アナが2年間かけてようやく実現したというこの企画、NHKのイメージを回復する救世主のなるのかな。

“なにげ”にヒット曲の多い「みんなのうた」、「だんご3兄弟」に続いて紅白出場の可能性もありそうなのだ。


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