「トップキャスター」のDVDから第3話を削除、細木数子の猛抗議受け。

2006/09/18 20:47 Written by コ○助

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今年4月からの「春ドラマ」として放送され、初回視聴率23.1%を記録した月9ドラマ「トップキャスター」。第2回以降、中盤あたりまで回を追うごとに視聴率を下げ、終わってみれば平均視聴率18.3%に落ち着いてしまったが、初回の高視聴率が効果的に効いたおかげで「春ドラマ」全体のトップに輝いた。主演の天海祐希が「月9最高齢主演女優」だったことも話題を呼んだ作品だ。

そんな「トップキャスター」に問題が発生したのは5月のこと。人気占い師の「インチキ臭さ」にスポットを当てた第3回「恋愛運ゼロの逆襲」が放送されたあと、この占い師のイメージが自分を連想させるとして細木数子が激怒。フジテレビに猛抗議を行い、ドラマスタッフが謝罪するという事態が起きた。どのような内容だったのか、実際の放送を観ていない人も多いと思うので、簡単にストーリーを振り返っておくことにする。

◎「トップキャスター」第3話「恋愛運ゼロの逆襲」
・占星術師の宮部天花(黒田福美)は「地獄に落ちる」のフレーズを多用し、世間の人気を集めていた。
・椿木春香(天海祐希)がキャスターを務める番組「ザ・ニュース」に、宮部天花がゲストとして招かれる。
・占いの内容を疑問視する椿木春香に対して、「運勢が最悪」との理由で宮部天花が改名を薦める。
・「ザ・ニュース」の放送を観た視聴者から「宮部天花の占いはインチキ」との声が寄せられる。
・椿木春香と「ザ・ニュース」スタッフの取材過程で、占いに騙されて家を取られたという被害者も登場。
・情報を寄せた視聴者の協力のもと、再び「ザ・ニュース」に出演した宮部天花の占いの「インチキ」を生放送中に暴く。

非常にザックリとではあるが、「地獄に落ちる」といったおなじみのセリフや、運勢が悪いことを理由に改名を薦めるあたりから、この回は細木数子を連想させるように作られたのは明らかだ。

この問題が公になって以降、ドラマファンの間では「第3話はお蔵入りか」との話がチラホラと出ていたが、18日付けのスポーツ報知によると、やはりお蔵入りは確定のよう。なんでも、11月15日に発売されるDVD-BOXへの収録が見送られてしまったという。また、抗議を受けたフジテレビと細木数子の間では「パッケージ化などの際には配慮する」(スポーツ報知より)ことなどを条件に和解した経緯があることから、地上波はもとより、CSやBSデジタルなどでも再放送時にはカットされるものと思われる。

不幸中の幸いなのは、「トップキャスター」は一話完結のスタイルだったため、第3話がなくとも全体のストーリーの整合性はそれほど損なわれないこと。そのため、本来の全11話が全10話になってもそれほど違和感があるわけではないが、こういった形でお蔵入りしてしまうのは残念な話だ。

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