ワインに1秒浸すと1年熟成した味に、話題の「クレ・デュ・ヴァン」とは。

2006/09/17 08:35 Written by コ○助

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「水代わりに飲む」というヨーロッパ諸国に比べればまだまだ高いなりが、昔に比べればずいぶんと価格が安くなったワイン。チリや南アフリカから輸入されるワインには手ごろな値段のものが多く、今ではすっかり「日常的に飲むお酒」として誰でも楽しめるようになったなりよね。もちろん、古くから名産地として知られる国のワインや、年代物のワインには違う良さがあるなりが、安くても美味しいワインが日本の市場にも増えたことで、ずいぶんと楽しみの幅が広がったのは確かなり。

とはいえ、ワイン好きならやはり年代物の、値が張るワインを少しでも多く飲みたいもの。自宅にワインセラーを置き、年代物の熟成されたワインを楽しみたい。そんなセレブな生活を思い描いている人も多いと思うなり。まあ、その夢を現実のものとするのは大変なことなりが、ちょっぴりだけ、ほんのちょっぴりだけその夢に近づける……かもしれない、あるワイングッズが巷で話題になっているというなりよ。

それは「クレ・デュ・ヴァン」と呼ばれるワイングッズ。このグッズ、まだ熟成していない若いワインに少し浸すと、あら不思議。1秒浸すと1年、2秒浸すと2年、3秒浸すと3年……といった具合に、浸した秒数分の年数を熟成させたワインの味に変化させるという、恐るべきグッズなりよ。それが本当なら、同じワインでも価格が安めの若いものを買ってきて「クレ・デュ・ヴァン」を浸せば、アッという間に高価な年代物と同じような味わいになるということ。これだけ聞くと、何だか「貼るだけで電波が強くなるシール」のような怪しいニオイがするなりよね(笑)。

でも、この「クレ・デュ・ヴァン」は醸造・生物・化学学者のLaurent Zanon氏と、2000年のフランス最優秀ソムリエ大会で優勝したFranck Thomas氏が共同開発したもの。もともとはワインカーブ内の樽で熟成されたワインの移し替えのタイミングを、事前に、かつ科学的に測定できる器具はないか、という理由で開発が進められたのだというなり。それが転じて、ワインの「飲み頃」が誰でも分かる画期的なグッズとして一般向けに商品化され、2004年には「世界発明コンクール」で銀賞を獲得しているなりね。

ちなみに、16日に放送された「ナイナイサイズ!」(日本テレビ系)でも「クレ・デュ・ヴァン」が取り上げられており、実際にワインに浸してみたナインティナインの矢部浩之は「確かに味が変わる」というようなコメントをしていたなりよ。もともと品質が悪いワインや「飲み頃」を過ぎてしまったワインには効果がないようなのでその点は注意が必要なりが、変化が起きるのは間違いないようなり。

どの程度満足できる「熟成感」を楽しめるのかは、実際に使用してみないと分からないなりが、話のタネとしては面白そうなこのグッズ。タイプを問わず、どんなワイン(赤・ロゼ・白、辛口・甘口、発泡性)にも使えるようなので、興味ある人はぜひチェックしてみてくださいなり。

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