一袋100Kcalのスナック菓子が人気、アメリカの食品トレンド。

2006/09/11 21:45 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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数年前から大流行した、「アトキンス」や「サウスビーチ」といった低炭水化物ダイエットも、今ではすっかり鳴りを潜めたアメリカ。最近ではやはり地道に行うエクササイズと、食べすぎを抑えた栄養バランスの取れた食事が健康には一番! といったクラシカルな意見がまた人気になってきているような気がします。まぁ、このトレンドもまた次の「革命的」ダイエット法が登場するまででしょうが(笑)。

さて、カロリーを気にするのはいいことなんですが、いちいち自分が口にするものの熱量をチェックするのって忙しい現代人には難しいこと。手軽に食べられるスナック菓子は口当たりがよくて、気がついたら食べ過ぎていた! なんてこともありがちです。それでなくてもアメリカのパッケージは大きめですし(汗)。

そんな多くの人々の悩みを解決してくれたのが、近年スナック市場に登場し、たちまち大人気なった「100Kcal(キロカロリー)」パックのお菓子たち。2004年にナビスコ社が同社の製品である「オレオ」、「チップス・アホイ」といった人気アイテムをフレーバーそのままにカロリーを抑えてリニューアルし、従来のパッケージよりも小さめに包装して売り出したのです。たとえダイエット中でも罪の意識なく摂取できるというのが、この 100Kcal という数字なのでしょうか。その人間の心理にガッツリ食いついたこの新製品、見事に大当たりします。その後は業界各社が競うようにして 100Kcal パックを次々と発売し始めました。

今年に入ってもその人気は留まるところを知らず、2006年始めの半年だけで実に40種類もの 100Kcal スナックが新たに登場したとか。ポテト・チップス、クッキー、チョコレート、グミ・キャンディ、ヨーグルト、ソフト・ドリンク……と、その種類もさまざま。「トランス脂肪ゼロ」や「糖分控えめ」とうたった食品も少なくなく、健康を気にする人にはうれしい限りです。




さらにうれしい事に小袋仕様のパッケージは子供のおやつにもぴったりの大きさ。アメリカの小学校では通常、午後になるとおやつの時間があるのですが、これ専用にウォール真木も娘のランチ・ボックスにこれらのパックをひとつ、牛乳と一緒に入れることがあります。

ただしこれらの100Kcal パック。たとえカロリーを抑えているとはいえ、スナック菓子には変わりなく、健康食品ではないので注意は必要。栄養価については足りないものが多すぎますから、これだけを食べてカロリー制限のダイエット……とはいきませんね。あくまでもサブ的な食品として、ダイエットには栄養バランスを考えた食事をメインとするのが一番のようです(笑)。

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