阪神、片岡篤史内野手と町田公二郎外野手に戦力外通告へ。

2006/09/10 04:33 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


プロ野球のシーズンも佳境に入り、セ・リーグの優勝争いはマジックが点灯した中日と、それを少し離れて追いかける阪神の2チームに絞られているなりが、この時期になるとそろそろ聞こえてくるのが戦力外通告の話題。各球団のファンにしてみれば、長年親しみを込めて応援してきた選手に戦力外が言い渡されるのは辛く、悲しいことなりが、これもプロの世界の宿命。いくらファンが悲しんだところで状況が変わるわけではなし、ほかの球団に移っても現役を続けることを願うか、もしくは現役を引退して第2の人生を歩むのを見届けるしかないなりよね。

戦力外になる選手は大きく2つに分類することができるなりが、ひとつは新人として入団してから結果を出せずに球団を去る若手選手、もうひとつは一時は華やかな1軍の舞台で活躍していたものの、年齢と共に力が衰えて出場機会が減り、結果を出せなくなって球団を去るベテラン選手。ファンの悲しみ度合いがより強いのはやはり後者なりが、阪神にもベテランに粛正の波が訪れているなりよ。

スポーツ報知によると、阪神は来季の戦力構想から片岡篤史内野手と町田公二郎外野手を外す方針。片岡選手は1991年のドラフト2位で日本ハムに入団し、長く中心選手として活躍していたなりが、2001年にFA権を行使。獲得をめぐっては残留を希望する日本ハムと、左の巧打者、そしてリーダーシップの取れるベテラン選手の欲しい阪神の一騎打ちとなり、阪神は日本ハムを上回る「5年12億円」の条件を提示して獲得に成功したなりね。

移籍後、最初のシーズンとなった2002年は不振に陥ったなりが、翌2003年は人が変わったように打ちまくって優勝に貢献するも、その後は再び低迷続き。今季も48試合に出場、打率.151、1本塁打、6打点の成績(9月9日現在)なり。今季が5年契約の最終年ということもあり、片岡選手自身も背水の陣で臨んだシーズンだったなりが、この成績では戦力外通告を受けても仕方がないなりね。

結局、阪神での在籍5年間で活躍したのは2003年のみ。そのため、口の悪い阪神ファンの中には「給料泥棒」と揶揄する人もいるなりが、個人的には2003年に片岡選手が活躍していなければ優勝自体がなかったかもしれないと考えれば、12億円分の価値はあった……と言いたいものの、やはりちょっと12億円は高い買い物だったなりか。まあ獲得に動いた当時は片岡選手はスター選手。日本ハムが先に5年契約を提示した以上、阪神も5年契約を提示せざるを得ない事情もあったわけで。移籍初年度に結果を残せなかった片岡選手は自殺を考えたというくらいなので、最も苦しかったのは片岡選手自身のはず。球団を去るにしても、「2003年の優勝の夢をありがとう」と暖かく見送ってあげたいなりよ。

もう一人、戦力外となる町田選手は1991年のドラフト1位で広島に入団。1年目から4番を経験するなど、「広島の4番は10年は安泰」と言われた時期もあったなりが、その後は徐々に成績が落ち、次第に「代打の切り札」として起用されるケースが増えることに。代打稼業に転じた町田選手は安定した活躍を見せるようになり、代打本塁打数はセ・リーグ歴代1位なりよ。阪神には2005年から在籍しているなりが、今年はあまり出場機会に恵まれず、残念ながら戦力外となるなりね。

阪神はこのほか、元選手会長にしてファンから絶大な支持を得ている桧山進次郎外野手にも戦力外の噂が出ているだけに、高齢化してきたチームの若返り策として大ナタを振るう可能性も。ファンにとっては気が気でないシーズンオフ。どうなってしまうことやら……。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.