今度は愛読レシピ本、とどまることのない早実・斎藤祐樹投手の人気。

2006/08/24 23:57 Written by コジマ

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全国高校野球選手権で初優勝を果たした西東京代表の早稲田実業。3連覇をかけた駒大苫小牧との決勝2戦の壮絶な戦いは、多くの人を感動させたのだ。その大熱戦の主役である早実のエース、斎藤祐樹投手の愛読している高校球児向けのレシピ本「野球食」(海老久美子著、ベースボール・マガジン社刊)が注文殺到で在庫切れとなっているそうなのだ。使用していたハンドタオルが売り切れるなど、久々に現れた高校野球のアイドルに世間の注目はまだまだ集まりそうなのだ。

斎藤投手は、「アイドル」と呼ばれるルックスもさることながら、マウンド上でポケットから青いハンドタオル(タオルハンカチ)を取り出して汗を拭う姿が女性の心をつかみ、一部では「ハンカチ王子」と命名されたのだ。このハンドタオルが思わぬ反響を呼び、全国のデパートに「同じものが欲しい」という問い合わせが殺到。同型のハンドタオルを購入する人も増え、各デパートのハンカチ売り場は軒並み売り上げを伸ばしたようなのだ。ハンカチを扱う唯一の上場企業である「川辺」の株価も上昇するなど、全国でハンカチブームになっている。

このハンドタオル、後日マスコミ各社がやっきになって探したところ「ニシオ」というハンカチ、エプロン製造販売会社の製品であることが判明したのだけれど、すでに生産中止となっていたというオチまでついている。斎藤投手のお母さんは、世間のフィーバーにも「群馬から上京したとき持たせた、普通のハンカチなんですけどねえ」と語っているのが面白いのだ。

さて、またまた斎藤投手の関連商品が注目されているのだけれど、今回はなんとレシピ本。実家の群馬から早実に通うため上京し、お兄さんと2人で暮らしている斎藤投手は、現在も自炊生活を送っている。しかし、甲子園の優勝するほどの高校球児にとって食事は非常に重要なものとなる。そこで斎藤投手が参考にしたのが、「球児のための『野球食』レシピ」(海老久美子著)。これの元となった「野球食」が飛ぶように売れているのだとか。

著者の海老久美子は、全日本野球チームの栄養士を務めた経験があり、スポーツ栄養学では第一線の人物。「野球食」は、球児の体を作るための栄養学やレシピが掲載されている。表紙にあるご飯でできた野球のボールがかわいいのだ。この本をデイリースポーツが21日付の紙面で紹介したところ、テレビのワイドショーなどでも取り上げられ、全国の書店に注文が殺到、1000冊あった在庫がたった3日で売り切れたのだとか。

ベースボール・マガジン社では驚きを隠せないようで、「これまでのスポーツ実用書にはない売れ方を見せています。地味にロングセラーを続けるのが通常ですが、一般文芸書のような売れ方ですね」とコメント。重版も決定したのだとか。初版から5年が経過している書籍の再版は非常に珍しいことで、斎藤投手の影響力の大きさを物語っている。

購入層は息子のいる主婦が中心だそうで、「わが子も甲子園に」と願ってのことなのかもしれない。スポーツ栄養学は、一般的な生活を送る人にとっても参考になるもの。体型が気になる人は、チェックしてみてはどうだろうか。運動を始めるきっかけになるかもしれないのだ。

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