「料理で対決する」という新風をテレビ界に吹き込んだ「料理の鉄人」（フジテレビ系）の終了から7年。このコンセプトはいまではすっかり定着し、現在も少しずつカタチを変えながら受け継がれているなりよね。「料理の鉄人」が始まったときほどのインパクトは今の番組にはないなりが、それでもコ○助のように「食」が好きな視聴者にとっては、単なる情報番組にはない魅力を感じるなりよ。

そんな現在の料理対決番組といえば、「新どっちの料理ショー」（日本テレビ系）と「愛のエプロン」（テレビ朝日系）が二大勢力。後者がタレント同士の対決なのに対し、前者は一流の料理人と一流の生産者による対決と、番組のベクトルが全く異なっているなりが、コ○助が好きなのは前者のほう。情報収集の一環として、時間があるときはチェックするようにしているなりよ。

でも、そんな「新どっちの料理ショー」が9月で打ち切りになることが正式に発表されたなり。理由はいくつかあるようなりが、スポーツニッポンによると最近は視聴率が10％台前半を推移しており、20％前後を連発していた全盛期に比べると勢いが衰えていることが最大の理由のようなり。また、番組アシスタントをしていた日本テレビのアナウンサーが女子高生のスカートの中を盗撮して書類送検され、番組を降板したことも「打ち切り」の判断に何かしらの影響を与えたかもしれないなりね。

個人的には、ここ数年の「どっちの料理ショー」は対決する料理の題材がネタ切れ感がヒシヒシと伝わってきていたし、昨年4月に内容をリニューアルして「新どっちの料理ショー」として再スタートを切る際に、視聴者参加型に番組スタイルを変更（現在は芸能人のみ）したのが不評だった時点で、もうこの番組の使命は終わったのかな、という印象を受けていたなり。今年は放送開始10年の節目の年だったなりが、区切りをつけるという意味では、良いタイミングだと言えそうなりよ。

後番組は料理対決とは関係ない、旅を軸にしたグルメ番組を準備しているのだとか。「どっちの料理ショー」で司会を務めていた関口宏と三宅裕司はそのまま続投するようなのでさほど「刷新」という感じはしないなりが、同じグルメ系の番組なので期待しておくとするなりか。