人を笑わせる才能は、兄弟・姉妹の上下関係が影響?

2006/08/18 12:28 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール家の2人姉妹。長女(7歳)も次女(4歳半)も、同じ環境で同じように育てているつもりでも、やはり個人の差ってのはいろいろ出てくるワケで。例えば絵を描かせても、長女は何か描く対象が目の前にあったとしても、それを一度自分の中で消化しないと納得しません。出来上がった絵はデフォルメされた抽象的な作品であることが多く、どちらかというとピカソのようなタイプです。反対に次女はじっくりと観察してそれをそのまま写実的に描くことが出来る、いわゆる写実派。それでもまぁ、4歳の実力ですからそれほどリアリズムってことでもないのですが(笑)。

もっと違いを述べるなら、長女はナイーブかつ、ちょっと恥ずかしがり屋で怖がりな面があり、さらに想像力と表現力が豊かで夢見がち。そして見知らぬ大人には警戒心が強いくせに、子どもとは誰とでもすぐ友達になるという、内向的なんだか外交的なんだか判断しにくい性格です。そして怒られると、すぐ泣く。

対照的に次女はなにかと型破りで、親の予想できない行動を取ることがしばしば。さらに現実的で曲がったことが大嫌いで、一度信じ込んだらてこで曲げない強情ぶりです。そして姉よりも堂々としているわりには、友達とはなかなか打ち解けず数少ない親友を大切にするタイプ。そして怒られても、ケロっとしている(涙)。

ところで兄弟・姉妹間の性格の違いに関する面白い記事を先日見付けました。その内容によると、英国ハートフォード大学の心理学者で、「お笑い」の研究者でもあるリチャード・ワイズマン教授が実施した調査の結果では、ユーモアのセンスがあるのは年下に多いとのことなのです。人を笑わせるのが得意という人々は、兄弟・姉妹の年下では56%にも上るそうですが、年上では32%、そしてひとりっ子ではたったの11%しかいませんでした。

どうやらこれには、年下の「兄や姉に負けないように親の注意を引かねば」という意識が関係してるとか。生まれた時から無意識のうちに年上はライバルだと認識するのでしょう。常に親の意識を自分側にむかせようとして様々な行動に出ますが、その中で「笑いを取る」という行動もその手段として使われているのではないか、とワイズマン教授は分析しているそうです。

確かにウォール家の娘の中でも、コミカルな言動なのは次女のほう。そこがまた最高に可愛らしいところを考慮すると、彼女の「作戦」は立派に成功しているようですね。もちろん長女が反対にシリアスな性格かといえば、そこはさすがにウォール真木の娘。ストレートなおちゃらけぶりは、遺伝子のなせる業でちゃっかり受け継いでおります(笑)。

あ、ちなみにウォール真木自身は3人姉妹の末っ子。いうまでもありませんね、はい……。

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