加熱する松坂大輔投手の争奪戦、オリオールズも名乗りか。

2006/08/16 19:59 Written by コ○助

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「もし球団がポスティングシステムによるメジャー移籍を認めれば」という条件は付くなりが、今オフの主役になることは間違いない西武の松坂大輔投手。FA権を取得するのは順調に行っても2008年になるなりが、その頃には松坂投手は28歳になってしまうため、できるだけ早期のメジャー移籍、つまりポスティングシステムによる移籍を希望しているなりね。それゆえ、毎年のようにメジャー移籍を懇願し、球団から跳ね返されるという「攻防」がここ数年は続いているなりよ。

さかのぼること2年前、2004年には西武が中日を下して日本一になったことから、オフに行われた契約交渉の席で「ある条件を達成できればメジャー移籍を認める」という密約が交わされたと言われていたなり。その条件は「周囲が納得する成績を残す」というもの。具体的な数字のノルマが課されたわけではない、極めてアバウトなものだったなりが、昨年の松坂投手は28試合に登板し、14勝13敗、防御率2.30の成績を残したなりよ。そのため、昨年オフにメジャー移籍が実現するとメディアが煽っていたものの、残念ながら球団は松坂投手を強く慰留。松坂投手も球団の願いを受け入れ、西武に止まることになったなりね。

そんな経緯があった上で迎えた今年。松坂投手はここまで18試合に登板、11勝4敗、防御率2.07(8月16日現在)と、昨年を上回るペースで勝ち星を積み重ね、安定したピッチングを披露しているなり。「周囲が納得する成績」という条件がまだ生きているのであれば、今年の成績は満点でクリアできそうなもの。そのため、今オフのポスティングシステムによる移籍をにらみ、日本のスポーツ各紙のみならず、米国のメディアによる松坂投手関連の報道、そしてメジャー各球団の動きが徐々にヒートアップしてきているなりね。

例えば、今年7月には松坂投手争奪戦の「本命」とも言われているヤンキースが、松坂投手の高校の先輩にして、西武でのプレー経験を持つ紀田彰一氏とスカウト契約。松坂投手の受け入れ態勢の準備を着々と進めていると報じられたなりよ。また、8月6日にはシアトル・タイムズ紙が松坂投手の高校時代からの経歴と共に「ここ25年間で最高の日本人投手」と紹介し、マリナーズが強い関心を持っていると報道。さらに8月15日にはスポーツニッポンが「松坂獲得を最優先事項へ」という記事を掲載するなど、オフシーズンに向けて新しい情報が飛び出してきているなりね。

そして、ワシントン・ポスト紙は15日付けの電子版でオリオールズが獲得に興味を持っていると報道。オリオールズのスカウト関係者の話と共に、「ワールドベースボールクラシック」での3勝0敗、防御率1.38の好成績についても触れているというなり。やはり日本が「世界一」に輝いた「ワールドベースボールクラシック」は、メジャー関係者にも強烈なインパクトを残したのは間違いないなりね。

外堀から盛り上がり始めている松坂投手のメジャー移籍問題。果たして西武はポスティングシステムによるメジャー移籍を容認するのか、はたまた昨年同様、強い慰留によってこの問題を先送りにするのか。今オフの松坂投手と西武の動向から目が離せないなり。

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