人気スポーツの一流選手ともなると、その収入はケタ外れ。年俸や賞金のほか、スポンサー契約などの副収入も多くなる。米スポーツ誌スポーツ・イラストレーテッドが「スポーツ選手長者番付」をが調査したところ、F1ドライバーのミハエル・シューマッハ選手が年収8000万ドル（約93億2000万円）でトップであることが分かったのだ。日本人では、米大リーグのイチロー選手が6位、松井秀喜選手が9位に入っている。

この調査は毎年米経済誌フォーブスが行っているものとは別に、スポーツ・イラストレーテッド誌が独自に行ったもの。ちなみに、フォーブス誌が6月に発表した2006年度版スポーツ選手長者番付の上位15人を見てみると、

1.　タイガー・ウッズ（ゴルフ）　9000万ドル
2.　ミハエル・シューマッハ（F1）　5800万ドル
3.　モハメド・アリ（ボクシング）　5500万ドル
4.　フィル・ミケルソン（ゴルフ）　4700万ドル
5.　マイケル・ジョーダン（元NBA）　3200万ドル
6.　コービー・ブライアント（NBA）　3100万ドル
7.　シャキール・オニール（NBA）　3000万ドル
7.　バレンティーノ・ロッシ（モトGP）　3000万ドル
9.　アレックス・ロドリゲス（MLB）　2900万ドル
9.　トム・ブレイディ（NFL）　2900万ドル
11.　カーソン・パーマー（NFL）　2800万ドル
12.　デビッド・ベッカム（サッカー）　2700万ドル
12.　デレク・ジーター（MLB）　2700万ドル
14.　ロナウジーニョ（サッカー）　2600万ドル
14.　レブロン・ジェームズ（NBA）　2600万ドル

となっている。今回のスポーツ・イラストレーテッド誌の番付の上位15人は以下の通り。

1.　ミハエル・シューマッハ（F1）　8000万ドル
2.　バレンティーノ・ロッシ（モトGP）　3000万ドル
3.　ロナウジーニョ（サッカー）　2910万ドル
4.　マリア・シャラポワ（テニス）　2540万ドル
5.　デビッド・ベッカム（サッカー）　2300万ドル
6.　イチロー（MLB）　2250万ドル
7.　ロジャー・フェデラー（テニス）　2210万ドル
8.　ロナウド（サッカー）　2160万ドル
9.　松井秀喜（MLB）　2100万ドル
10.　クリスチャン・ビエリ（サッカー）　2000万ドル
11.　ビジェイ・シン（ゴルフ）　1995万ドル
12.　ウェイン・ルーニー（サッカー）　1990万ドル
13.　姚明（NBA）　1943万ドル
14.　ジネディーヌ・ジダン（サッカー）　1870万ドル
15.　ラルフ・シューマッハ（F1）　1800万ドル
15.　フェルナンド・アロンソ（F1）　1800万ドル

調査の方法はそれぞれあるのだろうけど、タイガー・ウッズ選手や米プロバスケットボール協会（NBA）の選手らが入っていないところを見ると、「米国人以外」と限定しているのかも。

イチロー選手と松井選手の年俸は、それぞれ1100万ドル（約12億8000万円）と800万ドル（約9億3000万円）。2人とも本業以外で1000万ドル以上稼いでいることになるのだ。

またMSONEWS.COMでは、女性選手最高位、全体で4位に入ったマリア・シャラポワ選手の発言に注目。04年のウィンブルドン制覇以来ビッグタイトルに恵まれないシャラポワ選手だけど、今回の調査よるとスポンサーとの契約を中心に2540万ドル（約29億6000万円）の年収を得ている。同サイトでは「預金口座が増えていくことによって、願望が満たされている」「それでも満足していない、もっと欲しい」「お金をもうけることに制限はないでしょ」との発言を紹介し、「シャラポワは決して満足しない」と伝えているのだ。

7歳で母と離れて渡米し、（容姿も含めて）自分の実力だけでここまでのし上がっていったシャラポワにとって成功の証である高収入は、アイデンティティーを保持する唯一のものなのかもしれない。