劇団の看板女優役を好演、佐田真由美が語る「下北サンデーズ」。

2006/08/08 13:48 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


原作・石田衣良、演出・堤幸彦の「IWGP(池袋ウエストゲートパーク)」コンビが放つ期待の新作として、一部のドラマ愛好家の間では下馬評が高かった「下北サンデーズ」(テレビ朝日系)。ところがふたを開けてみれば初回視聴率は11.4%と低位置からスタート、第3回には「ジブリ砲」の攻撃を受けて6.3%を記録、先週の第4回は7.5%とやや持ち直しているものの、ひと桁台であることには変わらず。依然として苦しい戦いを余儀なくされているなりよ。裏番組が強力なので苦戦することは予想の範疇なりが、ひと桁台連発なのは辛いところなりか。

低視聴率の要因は、裏番組が強力ということ以外にも、小劇場というなじみのないテーマがあまり一般受けしていない可能性が高そう。稽古シーンや舞台シーンが毎回のように登場してくるなりが、その世界を知っている人にしてみれば「そうなんだよなぁ」「本当にこんな感じだよなぁ」と共感できるものの、その世界に触れたことには寒々しく見えるのかもしれないなり。

また、いろいろなタイプの役者が集う劇団のため、出演俳優がやや個性的すぎ(上戸彩、佐々木蔵之介、佐田真由美、山口紗弥加、石垣佑磨、竹山隆範、藤井フミヤ、古田新太、北村総一朗、大島美幸ほか)で、ちょっと華に欠けるのが視聴率的には痛い感じ。上戸彩はキレイな役で、それなりの視聴率を獲ってきた実績があることを考えれば華には違いないなりが、この作品に限っては従来のイメージ、見た目とは全く異なる役。華というには、ビジュアル的にもちょっと弱い印象なりよ。

コ○助は小劇場というテーマも、個性的な俳優陣もかなりツボなので、このクールで最も楽しんでいるドラマは間違いなく「下北サンデーズ」なりね。低視聴率で途中打ち切りにならないか、それだけが心配なりよ……。堤幸彦ならではの「遊び」が炸裂していて、テレビの前でニヤニヤしてしまうことも多々。この面白さを一人でも多くの人に届けたいなりが、なかなか難しいなりね(笑)。

さて、「下北サンデーズ」の舞台となる劇団の看板女優役を演じているのは佐田真由美。以前はモデルや歌手として活動していたなりが、近年は女優一本で着実に仕事を増やしてきているなりよね。DVD「スキージャンプ・ペア2」でのとぼけた演技も悪くなかったなりが、「下北サンデーズ」での「売れない劇団の看板女優」という、巧すぎてはいけない役を上手く演じているように感じるなり。そんな佐田真由美がゲンダイのインタビューで「下北サンデーズ」や演技について語っているなりね。

「小劇団って、ストイックで暗いイメージがありますよね。実際、既婚者でも生計はアルバイトで立てていることも珍しくないですが、実は夢があるからすごく明るいんです。私も夢と才能にかけるおカネは惜しみたくないほうだから、実際に同じような立場になったらキャバクラでアルバイトします」
「堤さんは偶然の産物をとても大切にする人で、たとえば収録中にものが倒れたりすると、そのまま本編で使ったりとか」
「細かい“ネタ”もたくさんあって、本編ではカットされているものも多いので、絶対にディレクターズカット完全版で見たいと思わせる演出家ですね」

そうそう、「細かい“ネタ”」が散りばめられていて、ハマると何度でも見たくなるのが堤幸彦作品の特徴。DVD-BOX発売の暁には、コ○助も買ってしまいそうな気がするなりよ。現在の放送は見ていない人も、機会があればぜひDVDをチェックしてみて欲しいなり。本当に面白い……はずなりよ(笑)。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.