小学生の3割が就学前にネットを経験、1割が自分のパソコンを所有。

2006/08/02 23:23 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


21世紀に入ったのに、昔マンガやアニメで見ていたような世界になっていないなあと思うけど、細かいところに目を向けてみると、ぼくが小学生のころには想像もつかなかったような世の中になっているのだ。インターネットやパソコンの普及もその1つ。gooリサーチの調査によると、小学生の3割以上が就学前にインターネットを利用しており、1割が自分専用のパソコンを持っているという結果が出たのだ。また、小学生のいる家庭の9割以上がブロードバンド回線を利用しており、約5割がインターネットを勉強に活用していることも明らかになった。

調査は、gooリサーチが小学生向けポータルサイト「キッズgoo」で小学生の子供を持つ保護者1311人を対象に、6月23日〜7月10日に行った。インターネットを利用し始めた年齢に対する質問で、最も多かったのが「3〜5歳」の26.9%で、「0〜2歳」の7.5%と合わせて34.4%の児童が、就学前からネットを利用していることが分かったのだ。昨年6月に行った前回調査の15.8%から、1年で2倍以上増えたことになる。次に多いのは「小学1年生」(14.9%)と「小学3年生」(14.0%)、小学校低学年までにネットを経験している児童が7割にのぼっている。うーん、コンピュータと言えばファミコンくらいしか使わなかったぼくの小学生時代とはエライ差なのだ。

続いて、自宅での子供のパソコン利用環境を尋ねたところ、83.5%が「親と共有のパソコン」を利用しているものの、「子ども1人に1台のパソコン」が9.7%と、兄弟で共有する「子供専用のパソコンを複数の子供たちで利用」の6.0%をしのぐ結果となった。これには、兄弟の数が減っていることも要因となっているのだろう。

こうなると、子供のパソコン利用形態などが気になるところ。まず、インターネットの利用際に保護者と一緒に見ているという家庭が37.9%(母親26.6%、父親10.9%、祖父母0.4%)にとどまり、58.5%はおもに子供が1人で見ているという。好き勝手にインターネットを見せて大丈夫なのだろうか……。

子供たちが何を目的にしてインターネットを見ているかという問い(複数回答)では、「ゲーム」が56.2%と最も多かったものの、「勉強のための検索」も49.1%にのぼっているのだ。勉強のために使っているなら良いか、と思ったけど、この調査は保護者を対象にしたものなので、子供が保護者に「勉強のために使うんだ」といってゲームやネットサーフィンをしている可能も否定できないのだ。

インターネットをする際のルールを設定しているかの質問(複数回答)には、およそ6割がなんらかのルールを設けており、最も多かったのが「利用するサービスや閲覧するページについて」(28.5%)で、「接続時間について」(27.6%)も多かった。しかし、「特に設けていない」と答えた家庭が約4割にのぼり、野放しの状態も少なくないことが分かったのだ。利用時間についても、週に1時間以上が5割を超えている。

回線環境については、光回線が34.2%と最も多く、それにADSL(1M〜12M)の25.6%、ADSL(24M〜47M)の19.3%が続き、ケーブルテレビの12.6%と合わせて9割以上がブロードバンド回線を利用していた。光回線については、2004年に行われた前々回調査の15.7%、昨年の前回調査の20.3%から急増している。

これほどインターネットやパソコンを幼い頃から利用している人が多いということは、これからどんどんネットやパソコンを使いこなして仕事をする人が多くなり、世の中もそうした人が標準となっていくのだろう。うーん、まさに「後生畏る可し」。ぼくも必死になって勉強しなければ……。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.