85歳で他界した「スター・トレック」出演俳優、遺灰を宇宙葬に。

2006/07/30 12:39 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ロケットで遺灰をカプセルに入れて打ち上げ、散骨するという「宇宙葬」。時々ニュースでも話題になっているのでご存知の方も多いかと思います。アメリカのとある民間企業が1997年から開始し、今では複数の企業がサービスを提供。日本からの依頼者も多いという、新しいタイプの埋葬方法なのです。

打ち上げる遺灰の重さなどによって値段が決まるそうですが、100万円前後のパッケージからオーダーが可能だとかで、さらに平均的な価格は300万円ほど。通常のお墓に埋葬する場合の価格などは残念ながらウォール真木は知らないのですが、300万という値段はそう手の届かない範囲じゃない気もいたします。

さて「スター・トレック」シリーズでチーフ・エンジニア「スコッティ」を演じた俳優、ジェームス・ドーハン氏。昨年85歳で亡くなったそうですが、彼も生前は「自分が死んだら宇宙のかなたに埋葬してもらいたい」と宇宙葬を希望していたそう。で、その希望通りに彼の家族が「スペース・サービス」という会社に依頼をしていたのですが、残念ながら彼の遺骨が搭乗するはずだったロケットが故障してしまい、今まで延期になっていたのだそう。

しかし新たに発表された予定では、やっと今年の10月に彼も宇宙の塵となるべく旅立って行くことになるとのこと。当日にはドーハン家が「スター・トレック」ファンのために、メモリアル式典を開く予定だそうで、同会場には多くのスタトレ・コスチュームに身を包んだ人々が集まるだろうとのこと。そんな彼らが見守る中、ドーハン氏は1997年にすでに宇宙葬されている「スター・トレック」クリエーターのジーン・ロッデンベリー氏の仲間入りを果たすのです。

ちなみに遺灰の入ったカプセルですが、ずっと宇宙空間を漂うワケではないそうです。地球の軌道上をグルグルと周り、最終的には重力の力で大気圏に落下。その時の摩擦でカプセルごと灰になってしまうとか。

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