増えるテレビCMのウェブサイト連動型、メリットは「時間に縛られない」。

2006/07/24 15:09 Written by コ○助

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コ○助は大学時代に広告系のサークルの責任者をしていたこともあるほど、人一倍広告が好き。録画したテレビ番組を見るときにCMを早送りする人は多いと思うなりが、コ○助はほとんど早送りすることなく、CMこそ本命と言わんばかりにしっかりと見るなりよ。たった15秒、長いものでも30秒の限られた尺の中に、商品のエッセンスだけでなく、ストーリー性を盛り込み、さらには出演する俳優の魅力を引き出す工夫が凝らすという、映画やテレビの方法論とはまた異なる、極端に短い映像だからこその作り込みに魅かれてしまうなりね。

でも、ここ数年のCMを振り返ると、ある変化が起きていることが分かるなりよ。皆さんもお気づきだと思うなりが、インターネットの発達とともに、ウェブサイト連動型のCMが増えているなりよ。昔からCMの最後にホームページのアドレスを載せるタイプのものは多かったなりが、最近のCMは、15秒や30秒の尺で完結させるのではなく、その続きをウェブサイトで見せるタイプのものが徐々に幅を利かせてきているなりね。

きっかけは、恐らくオダギリジョーが出演するライフカードのCM。CMの最後に必ず3枚のカードが現れ、オダギリジョーがどのカードを引くのか、そして、その結果どうなるのかをあえて隠す手法を採用。気になった視聴者は、ライフカードのウェブサイトに行けばショートムービー仕立てのCMの続きの映像が見られるという、実に上手い仕掛けを作ったなりよね。この後、模倣とも思える同じようなCMがいくつも制作されていることからも、ライフカードのCMが業界に与えたインパクトがいかに大きかったかが伺えるなり。

こうしたウェブサイト連動型が増えているのはなぜなのか。電通のCMプランナーの高崎卓馬氏は「面白みを十分表現するには、テレビCMのような15秒や30秒ではとても無理。時間に制約のないウェブでは、自由に表現できる」(読売新聞より)とその理由を説明しているなり。確かにウェブサイトと連動させることで自由に表現できるし、これまで以上に商品を詳しく説明することもできる。企業としても、今までは乖離気味だったテレビとウェブを繋ぐ架け橋としての期待も大きそうなりよね。でも、クリエイターが最初から「15秒や30秒ではとても無理」と言い放ってしまうのはいかがなものなりか。

また、CM総合研究所の関根建男代表は「テレビCMだけで、商品の特徴やイメージをすべて伝えようとする時代は終わった」(読売新聞より)と断言。「15秒、30秒のテレビCMはあくまでも“つかみ”で、商品説明に十分な時間を割けるウェブ上に、いかに多くの視聴者を呼び込めるかが鍵になる」(読売新聞より)と、今後の展望を語っているなり。

昔は15秒や30秒で「見せきる」ことがある種の美学であり、時間の制約があるからこその面白みもあったはず。コ○助は、先人たちが築き上げてきた方法論によって作り込まれた、15秒や30秒の世界で完結するCMが好きなりが、時間の制約をフリーにしたウェブサイト連動型のCMが今後の主流になることは避けられない動きのようなりよ。

皆さんは従来型のCMと、ウェブサイト連動型のCM、どちらが好きなりか?

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