ウィルコム、W-SIM対応のカラフルな音声端末「nico.」発表。

2006/06/28 11:43 Written by コ○助

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横25.6mm×縦42.0mm×厚さ4.0mm、重さ10グラムという超小型の通信モジュールを差し替えるだけで、いろいろな端末を利用することができるウィルコムの「W-SIM」(ウィルコムシム)。この通信モジュールの中に、PHSとしての基本的な通信機能と約600KBの電話帳などのユーザデータが収められており、通信速度は128kbps、通信方式は回線交換とパケット通信の両方に対応し、台湾とタイでの国際ローミングにも対応している、なかなかのスグレモノなりよ。大ヒット端末「W-ZERO3」にも採用されているシステムなので、特に意識せずとも手にしている人は多いかもしれないなりね。

ウィルコムが「W-SIM」推進に乗り出した狙いはズバリ「少しでも多くのメーカーの参入を促す」こと。これまで携帯電話に比べると端末のラインアップが貧弱との指摘を受けることが多かったウィルコムなりが、通信周りの機能をすべて集約させた「W-SIM」を利用すれば端末開発の敷居がグッと下がるため、携帯電話やPHS端末のノウハウを持たない企業からも参入を促せるとの思惑があるなりね。

ただ、この構想が実際にスタートしてから半年以上が経過するなりが、今のところまだウィルコムの思惑通りには事が進んでいるとは言い難く、端末を投入しているのはネットインデックス(TT、DD)とバンダイ(キッズケータイ papipo!)、シャープ(W-ZERO3)の3社しかないのが現状。ユーザーからも「差し替えるだけで端末の着せ替えができる」と上々の評判を得ている「W-SIM」だけに、もっと多くのメーカーから複数の端末が登場することに期待する声は大きいなりよ。参入メーカーの動きが鈍くとも、せめて端末の種類はもっと増やして欲しい、と。

そんな状況の中、27日にネットインデックスから魅力的な端末「nico.」が発表されたなりよ。「nico.」はストレート型のシンプルな音声端末なりが、ポップで可愛らしいカラーを採用した、デザイン性に優れた端末。カメラやブラウザは非搭載なりが、音声通話とメールができれば十分という、「2機種目」の需要や子ども、シニア層の開拓に繋がりそうな端末なりね。

それでは簡単に「nico.」のスペックや特徴をまとめておくなり。

[nico.(ネットインデックス製)]
・1.5インチ、65536色表示のTFT液晶を搭載。
・USBのminiB端子を搭載(充電可能。データ通信は未対応)。
・音声通話定額の「ウィルコム定額プラン」など、音声端末の料金プランを利用可。
・本体色はブルー、グリーン、イエロー、ピンク、チョコ。
・発売日は7月13日。
・価格は新規(年間契約あり)6800円、機種変更9800円(ウィルコムストア価格)。
・W-SIMの付属しない、単体での発売は現在準備中。

「W-ZERO3」は所有しているけど、どうも「W-ZERO3」は大きすぎて通話がしづらい……などと感じているユーザーにはうってつけ。価格もそれほど高くないし、「2機種目」として持つにはちょうど良いかもしれないなりね。また、「ウィルコム定額プラン」にも対応しているので、音声通話定額を気軽に利用したい人にもピッタリなりよ。

「W-SIM」対応端末の登場を楽しみにしているユーザーは少なくないだけに、「nico.」にとどまらず、これに続く魅力的な端末の投入に期待したいなりね。

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