雑誌「散歩の達人」が「ラーメン二郎」無断掲載で謝罪。

2006/06/26 22:27 Written by コ○助

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好きな人は大好き、でも嫌いな人は大嫌い。その中間層が存在しない両極端なラーメンとしても知られる「ラーメン二郎」(系列を含め、東京を中心に27店舗を展開)については、これまでNarinari.comで何度も触れてきたので、実際に食べたことがなくてもご存知の人は多いかもしれないなりね。圧倒的な迫力の盛り、ごっつい太麺、脂身たっぷりの「豚」。そして「ニンニクマシマシヤサイマシカラメ」などの、呪文を駆使できないと食べることすら許されないという噂が一部ではささやかれる(実際にはそんなことはない)など、もはや単なるラーメンの枠を飛び越え、「二郎は文化だ」と言い切る人もいるほどの熱狂的なファンを生み続けているお店なりよ。

コ○助をはじめ、Narinari.comのメンバーは全員「ラーメン二郎」が大好き。きっかけはそれぞれなりが、いずれも20歳前後の食べ盛りのタイミングで「ラーメン二郎」に出会い、その後、10年近くに渡って溺愛し続けているなりよ。普段、行列に加わってまでラーメンを食べることがないコ○助も、「ラーメン二郎」だけは別。何分待つことになろうとも、一度「ラーメン二郎」を食べたいと思ってしまったら、ほかの予定をキャンセルしてでも口にするまでは固執してしまうなりね。

そんなコ○助のようなファンは多く、ネットには「ラーメン二郎」を題材にするホームページやブログもたくさんあるなりよ。例えば、いくつかピックアップしてみると。

ラーメン 二郎 PC店(データベース)
ましまし〜ラーメン二郎私的感想記〜(データベース)
ラーメン二郎三田本店命(データベース)
二郎ラーメンのホームページ(データベース)
ラーメン二郎「ニンニク入れますか。」(情報掲示板)
ラーメン二郎たべある記(日記)
むさしの日記(ブログ)
ラーメン二郎食日記(ブログ)
名も無きジログ。(ブログ)

特にデータベース系や掲示板での情報交換が活発で、こうしたサイトをきっかけにして、ネットでは日々熱狂的な「ラーメン二郎」ファンが生み出されているなりね。

ただ、「ラーメン二郎」は基本的に取材拒否店が多く(すべてではない)、あまり雑誌などの「表」の媒体には顔を出さないなりよ。それが余計に一般受けする、いわゆる有名店とは異なる独自の文化の発展へと繋がっているなりね。ところが、先日発売された「散歩の達人 6月号」(交通新聞社)に「ラーメン二郎 二十五礼所めぐり」という特集が掲載されたなりよ。取材時には移転中だったと思われる府中店とオープン前だったひばりヶ丘駅前店を除く25店のラーメンの写真を掲載し、扉絵には「ラーメン二郎」ファンの間では有名な「鍋二郎」(鍋を持っていくとたんまりラーメンを入れてくれる一部店舗で実施している裏メニュー)の写真を掲載。4ページの特集ながら、「ラーメン二郎図鑑」の趣の内容だったなりね。

ファンが個人で情報を発信したり、店内でラーメンの写真を撮ったりすることは店側も黙認し、特にお咎めはないようなりが、「表」の媒体で記事になるのは異例の事態。そのため、一部では「無断取材なのではないか」との声が上がっていたなりよ。実際のところはどうなのか、正確なことは分からなかったなりが、どうやら「散歩の達人」の最新号に、次のようなお詫びが掲載されているようなり。

「ラーメン二郎二十五札所めぐり」での掲載25店は、すべて覆面取材によるもので、取材・掲載の許可は取っておりませんでした。関係者皆様に謹んでお詫び申し上げます。

各所のブログなどを見ると、「この特集について店主と話してみた」という類の情報を見かけるので、ファンや店主から抗議があったのかもしれないなりね。「ラーメン二郎」の魅力が、まだ未経験の人たちの心に届いてファンが増えれば素敵だな、とは思うなりが、長きに渡って築かれてきた世界が存在する「ラーメン二郎」だからこそ、正式な手順を踏んで特集にするべきだったのかもしれないなり。

しかし、コ○助の手元にはもちろん「散歩の達人 6月号」があるなりが、読み返していたら「ラーメン二郎」が食べたくなってしまったなり……。

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