働く男女の8割が家庭でも疲労感、原因最多は夫・妻。

2006/06/26 20:40 Written by コジマ

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働く人にとって疲労は切っても切り離せないもの。ただ仕事しているだけでも疲れるのに、社内外の人間関係などもさらに疲労度を増す原因となっている。そうなると家庭に安らぎを求めたくなるはずだけど、8割弱の人たちが家庭でも疲れを感じていることが「大豆ペプチド健康フォーラム」が実施した調査によって明らかになったのだ。それによると、家庭での疲労の原因として6割を超える人たちが夫・妻を挙げているのだとか。

今回の行われた「サラリーマン・OL1000人 疲れの実態調査2006」は、30〜40歳代の会社員・公務員として働く東京都、愛知県、大阪府に住む既婚の男女1032人(男女とも516人ずつ)を対象に、5月13〜15日にインターネットを介して、普段の生活で疲れをどの程度感じているかを質問した。

この調査の結果、「とても疲れている」(34%)と「やや疲れている」(59%)を合わせて93%の人が日常的に疲労を感じていることが分かったのだ。「まったく疲れを感じない」と回答した人は0.6%だった。疲れを実感する瞬間は、「朝なかなか起きられないとき」が55.5%でトップ。以下、「仕事中に集中できないとき」、「鏡で自分の顔を見たとき」が続いた。

この疲労感の原因として、「仕事量」「人間関係」を挙げる人がともに5割を大きく超え、70%の人がその疲労感を職場で理解されていないと感じているそうなのだ。また、疲労によって引き起こされる症状として、「肩こり・腰痛」が60.9%と最多だった。驚いたのが、「職場で疲れたときの振舞い」。「普段と変わらない」と答えた人はわずか9%で、「無口になる・人と話すのが億劫になっている」「無愛想になっている」「やる気がおこらなくなっている」がともに4割を超え、少数(4.0%)ながら、「同僚・部下などに八当たりしてしまっている」と答えている人もいるのだ。

こうして会社で疲れ果てた人たちが安らぎを求める場所である家庭でも、75.7%の人が疲労感を感じているそうなのだ。この傾向は女性が82.8%と高く(男性は69.6%)、仕事と家事を両立しなければならないとの考えから疲れてしまう人が多いようなのだ。

しかし、この家庭での疲労の原因として、「パートナー」を挙げている人は女性(60.7%)よりも男性(65.5%)のほうが多いという結果が出ているのは、女性が忍耐強いのか、それとも男性がわがままなのか……。

「パートナーが疲れさせる原因」として、男性では「口うるさい」が36.6%、女性では「家のことに非協力的」が40.5%でともにトップだったのだけれど、類似回答を合計すると、男性の「口うるさい」(+「片づけろとうるさい」)は7割を超え、女性の「家のことに非協力的」(+「片づけない」+「何もやらないやる気がない」)は91.5%にものぼることが分かったのだ。ちなみに、男性が「家のことに非協力的」と答えた割合は5.6%。この格差も、家事の負担が女性に偏っていることを示唆しているのだ。

「家庭で疲れたときの振舞い」は、男性では「無口になる・人と話すのが億劫になっている」と「無愛想になっている」が4割を超え、女性では「イライラ・カリカリしている」が6割に迫り「夫・子供などに八当たりをしてしまっている」も4割を超えるなど、男性は内面に、女性は外面に出るという差が明らかになっている。

先日Narinari.comでもお伝えしたストレスに関する調査でも、原因のトップとして女性は夫が1位だったし、今回の調査を見ても、若い人が結婚を避けたり、離婚率が高くなる理由が分かる気がするのだ。そういえば、この間「プレイボーイ日本版」に、

「ハニー。実は今晩、友達をひとり、夕食に招(よ)んだんだけど」
妻は答えた。
「何ですって? バカじゃないの? 家は散らかりっぱなし、買い物にも行ってないし、客に料理なんか作る気にもならないわ」
「そんなの全部わかってるよ」
「じゃ、なんで友達を夕食に誘ったりなんかしたのよ」
「そいつは、もうすぐ結婚するっていう、哀れなアホだからさ」

というジョークが掲載されていた。やはり、結婚は人生の墓場なのだろうか。いやいや、共働き家庭が多い昨今、お互いが今よりももう少しだけ思いやりを持って接すれば、きっと解消できることなんじゃないかな。男性は「家事は女がするもの」という意識を改善することが大切。では、女性は……。「男はだらしないもの」と諦めるのが肝心なのかもしれない。


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