夕立の季節、携帯電話の使用で落雷の危険性。

2006/06/23 19:49 Written by コジマ

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これから夕立の季節がやってくるけど、夕立に付きものなのが雷。金属製の傘などの危険性は有名だけど、携帯電話を使用してても落雷の恐れがあるという研究結果が出たのだ。

この研究を行ったのは、ノースウィックパーク病院のスウィンダ・エスプリット博士ら。同博士らは、雷雨のなか公園で携帯電話を使用し、雷に打たれた15歳の少女を詳細に検討。この少女は心臓発作のため病院に搬送され、一命は取り留めたものの、現在は車いすに乗り、精神的にも肉体的にも深い傷を負っているという。携帯電話をあてていた左耳の鼓膜には、雷の衝撃による大きな穴があいていたというから、携帯電話めがけて雷が落ちた可能性があるのだ。

さらにエスプリット博士らは、1999年にマレーシア、04年に韓国、05年に中国で起こった3件の携帯電話使用による落雷死亡事故を検討。こうした症例は医学文献に掲載されていないそうだけど、死亡事例まであるなんてこれは本当に危険なのだ。

エスプリット博士らは、この研究結果を発表した英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で「悪天候で携帯電話を使用する危険性を周知する必要がある」と、傘の使用と同等にリスクがあるという教育の徹底を求めている。

よく考えてみると、携帯電話も金属を多く含んでいる製品。電波と雷の関係など科学的なことはよく分からないけれど、とりあえず雷が鳴り出したら屋内での通話が無難なようなのだ。

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